服部肇
2014年9月20日03時00分
塩谷町議会は19日、臨時会を開き、町が上程した「塩谷町高原山・尚仁沢湧水(しょうじんざわゆうすい)保全条例」案を全会一致で可決し、条例は即日施行された。町が候補地となった指定廃棄物最終処分場の建設阻止を視野に入れたもので、国の動きに一定の歯止めをかける狙いがある。施行を受け、町は候補地を含む西荒川と東荒川流域約5千ヘクタールを保全地域に指定する方針を決め、指定案の縦覧を同日から始めた。
条例は国の名水百選の尚仁沢湧水など高原山系の水質保全や涸渇(こかつ)防止を図るのが目的。町が保全地域を指定し、地域内の事業は国も含めて町の許可制となる。
保全地域案は、東荒川と西荒川が、荒川となる合流点「落合橋」から上流の流域5235ヘクタール。町の北部地域で、すでに日光国立公園地域として開発が厳しく制限されている約692ヘクタールは除いた。保全地域のうち尚仁沢湧水を水源とする東荒川流域は1745ヘクタール。候補地間近を流れる西荒川流域は3490ヘクタールに及ぶ。
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