タイムラプスはもう古い?!新たな表現「レイヤーラプス」とは。
11月14日、Julian Tryba氏が新たな概念として「レイヤーラプス」作品を公開。
Julian Tryba氏は新たなタイムラプス手法を提示している。作品名は「Boston Layer-Lapse」。11月14日に公開された最新作品だ。ボストンの風景をタイムラプス的にまとめた作品であるが、通常のタイムラプス作品とは異なる点がある。それはラプス(経過)表現をしている時間が同じレイヤー内に多数存在するということである。一つのカットに複数の時間が共存することで新たな映像体験に昇華させている。
Julian Tryba氏はこの手法をタイムラプスとは異なり、Layer-Lapse(レイヤーラプス)と定義している。ご覧いただくとわかると思うが、確かに、ひとつのレイヤー内に、夜、昼、朝が介在することで、空間としての広がりをより大きく感じることができ、不思議な映像体験になっている。下記に一般的なタイムラプス作品と、本作品の比較GIFアニメーションを表示する。
一般的なタイムラプス作品
林檎の経年変化を時間軸のみで表現している。夜景や、星空など、比較的ゆっくり変化していくものを用いた作品が多い。
レイヤーラプス作品
光と音との呼応はかつてのタイムラプス手法では表現が難しかったことであろう。レイヤーラプスだからこそ、ひとつのレイヤー内で、フォーカスさせる場所の強弱を意識させることができる。氏の解説を合わせてご覧いただこう。
Julian Tryba氏の解説
Traditional time-lapses are constrained by the idea that there is a single universal clock. In the spirit of Einstein’s relativity theory, layer-lapses assign distinct clocks to any number of objects or regions in a scene. Each of these clocks may start at any point in time, and tick at any rate. The result is a visual time dilation effect known as layer-lapse.
【出典】:https://vimeo.com/108792063
鎖の間までこだわった作品、何回見ても新しい発見がある作品だ。それではJulian Tryba氏の作品をご覧下さい。
Boston Layer-Lapse
Boston Layer-Lapse from Julian Tryba on Vimeo.
【出典】https://vimeo.com/108792063
【関連リンク】http://www.juliantphoto.com/