アップルは、斜陽産業に向けてテクノロジーを送り込む習性がある。CDやFirewire、Adobe Flashなどを見るといい。ほかにも例はいくらでもある。
しかしながら、国全体を衰退させるとなるとこれが初めてかもしれない。
フィンランドの首相、アレクサンデル・ストゥブによると、この国の経済的苦悩の多くは、アップルのiPhoneに起因しているという。このデバイスはこの国のかつての携帯電話の王者ノキアの没落を招き、ノキアは今やマイクロソフトの非常に小さな一部門だ。
彼はまた、驚くことに、フィンランドの製紙業の衰退もアップルのiPadのせいであると語っている。
「少し逆説的に言えば、iPhoneがノキアを殺したと言えるかもしれない。また、フィンランドの製紙業を殺したのはiPadだ」と彼は月曜、CNBCに伝えた。
金曜、スタンダード&プアーズはフィンランドの格付けをAAAからAA+まで引き下げた。しかし、この格下げの責任が全てアップルにあるという訳でもない。フィンランドの経済的展望の低迷には、高齢化問題や精彩を欠いた事業開発など、その他多くの要因が存在している。ストゥブは、「カムバック」に関して依然として楽観的でありながらも、より広い改革が必要だと認めている。
ノキアに関しては現在、同社の携帯ビジネスがマイクロソフトの傘下で行われており、今年の初めには12,500もの雇用の削減が行われた。引き続きノキアは素晴らしいスマートフォン、Nokia Lumia 930を製造しており、これはマーケットにおけるベスト機種の1つであるとされている。しかし、Windows PhoneはアップルのiOSとグーグルのAndroidに対して普及の面でかなりの遅れをとっている状態だ。
トップ画像提供:Henkka
- 関連記事:
- アップル、全世界のPC出荷台数で初のトップ5入り
- アップルの大型iPad、来年まで延期となった模様
- アップル、10月16日のiPadイベントへの招待状を送付
- アップル、iPhoneのカメラロールを復活か
- アップル、新しいiPadを10月16日に発表