Dear

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同じ時を、時代を過ごせる奇跡に、少しだけ気づいてくれ。

吐き出せる所がないので、兎にも角にも何も考えずにここに文章を残す。約一週間前に人生を揺さぶられるほどショックな出来事が起こった。ただパニックになった。余りに突然で、予兆すらなくて、一体どうしてそうなったのかがわからなくて、一週間経った今でも食事が喉を通らない。何か食べないとな、と思ってはいるし腹は減るには減るのだが、何か口に入れると吐き気が生じ何も食べれない。そのおかげか、痩せなければと思っていた増えていた体重が3kgほど落ちた。結果的にここは喜ぶべき所だったのか、まあその部分はそれでよしとしておこう。

単刀直入に言うと、好意を持っていた相手と連絡が取れなくなった。音信不通、ではなく相手側の突然の携帯の解約。解約される数分前まで普通にラインで会話をしていたから、一体何が起きたのかと当日は本当に焦った。何かの間違いかとパニックになり、共通の知人の手を借りたものの解約は確定、その過程でその共通の知人らとも確執が起き私は信じていた友人と愛した人を一気に失った。わけがわからなかった。悲しかった。一体どうしてこんな事になったのかと吐いた。それから二・三日は生きた屍のようで、風呂場にぶら下げたタオルの輪をずっと見ていた。気づいたら無意識に包丁を握っていて、家族からそれを隠された。クローゼットの手には、ベルトで作った輪がぶら下がっている。常にそれが目に入る。頚動脈の位置を何度も画像で確認した。今でも死にたい気持ちはある。初めて遺書と言うものを書いた。その遺書は、未だにリビングの机の上に置かれている。

毎日毎日彼の事が頭から離れない。幸い住所は知っていたから手紙を出した。何を書いたかは忘れたが、自分なりには冷静に、だがまあしかしパニックにはなっていただろうという事を書いた気がした。一応届くには届いたようだが返事は無い、そもそも読まれているのかもわからない。もしかしたら何かしらの事故に巻き込まれ携帯が壊れたのかも、私の連絡先がわからないだけかも、と淡い期待を抱いていたがゆえ、手紙には私の全ての連絡先を書き込んだ。だが返事は無い。何もない。今まで普通に繋がっていた電話は繋がらず、毎日していたラインは既読がつかず(そもそも届いているのかすらもわからない)ゲーム内でモグメールを出すも恐らくログインしていないのだろう返事はなく(フレ登録・二人LSなどがそのままなのもその理由だろう)私と彼とは今や完全に切れてしまった。今までごく当たり前にあったものがなくなるというのは、とても恐ろしい事だった。文字通り、布団から起き上がれず寝たきりで過ごす日々。当然ながらFFはもうする気がない、と言うより入ったら思い出してしまうのだ。それが辛く、何日も触っていない。本当は、全てのキャラをデリートしてアンインストールしたいのだが、いいや待て少し冷静になれと、どうにかそれはせずに抑えている。日常の中にぽっかりと穴が空いてしまったようだ。だが、私が出来る事はもうない。時間が経ち、徐々に理解し始めているからだ。彼は、意図的に私と連絡を取らないようにしているのだと。意図的に、何も言わずに私の前から消えたのだと。

音信不通と言うのは、男の人にはよくある事だ。以前、別件で彼に相談をした所「連絡ない=嫌いじゃあないよ。ただ一人になりたい時もあるしゆっくり考えたい時もある」と言う返事を貰った。女性側からしたら「だからと言って急にはないんじゃないか」と言う主張をしたい所であるし、実際私は今それで日常生活もままならない。今までの時は嘘だったのかと、楽しかったあの時間ばかりを思い出し、また戻りたいでも戻れないと、まさに生き地獄だ。だが、今回の件に関しては一概に彼を責められないとも同時に思った。彼は以前より私に「別れよう、一回友達に戻ろう」と自分の意思を伝えていた。その理由は彼が仕事が忙しく自分の事を第一に考えたいと言うそれだったが、今思えば私との関係に疑問を感じていたのではないかと思う。始まりは彼からだった。なぜか好かれ、駄目だと思いながらも私は落ちた。甘えていいよ、頼っていいよ。その言葉を盲信し、他の異性PCキャラと話せば焼きもちを焼き、不機嫌になり、恐らく相当彼を振り回しただろうと思う。一緒にいた間、彼はそれに付き合ってくれていた。怒らずに、他にはいかないよ大丈夫だと、私を安心させてくれた。私はそれに甘えっぱなしだった。非常に彼を疲れさせていた。安心しきっていたのだろう。彼は、どんなになっても私の側にいてくれると、自分を安心させてくれる存在だけだと思っていたのだ。リアルの私は既婚者だ。所謂不倫、非常に不安定な関係でいつ終わるかがわからず不安だった。彼の事が好きだ、大好きだ。だから離婚してそちらに行く。そのようにすぱっと決められていればよかったのかもしれない。だが私は動けずに、旦那にも知られ、そうして旦那から彼に幾度か連絡も行った。彼はまだ若く、精神的に脆い部分も合った。どうすればいいかわからなかったのだろう。私の事は嫌いではない。だがここで将来を決めていいのか?これ以上深見に嵌るとまずいのでは?恐らくもっと、色々な事を考えただろう。三ヶ月と言う男性の愛情が落ち着きだす期間であった事もあり、冷静に今後を判断していきたいと思ったのだろう。私には男性の考えはわからない。一緒にいるようになってから愛情の重さが逆転し、私のほうが彼の事を好きすぎると言う状態だった。こうして今連絡が取れなくなり、そこまで好かれていなかったのだろうか?旦那が出て来て逃げたのだろうか?と、無論その気持ちもわいた。もしそうならば憎らしく、そんな男はこちらから捨ててやる!と自分を奮い立たせた事も合った。嫌われたのだ、返事が無い事が返事なのだと、悲観的に過ごす日も合った。いいや、彼はただ今距離をおいているだけだ。きっといつかまた元に戻れる、だから私は私のすべき事をしようとポジティブに考えようとする日もあった。何が正しいのか、本当に本当にわからない。わからないからこそ辛い、もしもがあればと思うからだ。ただ今は、こちらから連絡をしても彼を追い詰めるだけだろうとは悟った。六月から取っていたログを漁った。彼側からの愛情がまだ重かった時期、一番ドキドキして楽しかったあの時期。彼はこう発言していた「好きなら好きでいい。それを我慢出来る人なんかいないし自分に正直でいいと思うし、ただ好きな相手やからこそ自分の気持ちを全部押し付けると相手も辛くなるからそこはどうしても少しは我慢しないといけない。自分も一方的に気持ちを押し付けてた時があるから、こんなに好きなのになんで分かってくれないの、なんでこの気持ちに答えてくれないんって思ってたけどやっぱり相手は相手で言われたら辛いし逆にそうやって押し付けると余計に相手は離れるし」「あるさんも多分自分と似てるのかなー。考え込むとそれしか頭になくて辛くて辛くて自分が壊れそうでどにもできなくてって感じでこんな辛いなら逃げた方がいいやって。でも恋愛ってそうなんですよね、もうあんな思いしたくないから好きにならないって思っても好きになってしまうし」「(好きな相手に振られて相手の事諦められる?絶対望みないとしても?と聞いたら)諦めれないです。だって好きなんだから、絶対なんてないし例えほぼ無理でも諦めきれるかって聞かれたら無理だし、相手が死んだとしても諦めきれないと思います。自分は」…ログを読むと、当時の情景がありありと浮かんだ。回顧の念と悲しみが合った、相手を思い出す事が辛かった。そしてこのログを開くまで、こう言われた事などすっかり忘れていた。冷静に見ると、確かにそれはその通りだ。いくら私が好きでも、会いたくて仕方が無くて不安で仕方がなくてどうしようもなくても、だからと言ってそれを押し付けては駄目だったのだ。別れたいと言われたら、私も冷静に考える時間を取るべきだったのだ。別れたくないと泣いて縋ってはいけなかったのだ。我侭を押し付けた結果がこれだ。自分の目だけで見ていた結果がこれだ。一般的に見れば、無論何も言わずに消えた彼にも非はあるだろう。だが、そこまで追い詰めたのが私である事は事実なのだ。100ではないだろう、だがそこに1でも存在する限り、私は理由のひとつなのだ。気づいた所でもう遅い。いや、遅くは無いが彼はいない。それはただ、そこにある揺ぎ無い事実なのだ。

もう一度彼の声が聞きたい。彼とコンタクトが取りたい、話したい事が沢山ある。勿論感情的にはなってしまうだろう、だがそれだけではない。彼の主張を聞き、譲るべき部分は譲り、我慢せねばならぬ部分は我慢する。もしももう一度一緒になれたのなら、時間はかかるだろうが、以前よりいい関係を築けるはずだと思っている。人は変わらねばならない。同じで合ったのならば、それはまた同じ過ちを繰り返すだけだからだ。だが、それを伝える術が無い。こんなにももどかしい事はない、もしかしたらこの考えも独りよがりなのかもしれないと言う不安が過ぎる、それこそもう関わり合いになりたくないと思われていたのならその通りで、それを理解する術すらないからだ。人は、急に誰かを嫌いになれるものなのだろうか?全ては嘘だったのだろうか?過去は過去でしかないのだろうか?解約する直前、ちょっと電話出来る?と彼に聞かれた。だが丁度その時私は手が離せなかった。結果的に電話する前に消された。本当に、心の底から悔いが残る。あの時、何が何でも電話をしていればよかった。なぜ私はしなかった?そうすれば、彼の気持ちを今以上には知れたのに。だが、同時にしていなくてよかったのかもしれないとも思う。恐らく彼は、別れを告げる気だったのだろう。最後くらいは会えないのなら電話で、と思っているうちに作業が進み解約されてしまったのだ。あくまで予想だ、事実は知らない。旦那には「盲目になっているだけだ。慰謝料とかの話が出て怖くなって逃げたんでしょ」と言われたが、そんな事をするような人だとは思えない。いいや違う思いたくは無いのだろう、それはつまり私の否定になるからだ。一時の感情?何が原因?考えてもわかりはしないが、だがしかし私は彼が好きだった。私なりに好きだった、大好きだった、本当に好きだった。彼と一緒になれるなら離婚をしよう、本気でそう考えた矢先の事だった。彼とならやっていける、頑張れる。そう思っていたのは、私だけだったのだろうが、前向きにこれから先を考えて行こうと、そう思っていた時の事だった。

何も楽しい事がない。ただそれでも、一週間前よりは落ち着いてきている。小説サイトを復活させようかと、昔自分で書いた小説を読み返してみると結構面白かった。FFをする前は、付きっ切りで書いていたそれ。自慢ではないが、それなりに創作活動には拘りがある。今やっている連載のプロットは三ヶ月かけて作り、展開も練りに練った。見事書き終える事が出来たのならば、それなりの、いいや今まで書いたどの話より面白いそれになるだろう。自分で書いたものながら、それらは私自身に語りかけてくる。私は物書きだ。小さな頃から物語を書いてきた、移り変わり行く趣味の中でこれだけは変わらない。もしも彼と小説とを天秤にかけられたら、私は迷わず小説を取るだろう。死にたいと思っている私だが、自分の生きた軌跡程度は残したい。私が書いた、私だけのもの、私の生きた証こそが私にとっては小説で、自分にとって納得出来る話が書けるのならば私はどんな体験でもしよう。そう、今しか書けない言葉がある。辛い体験、別れ、涙がある今でしか書けないキャラクターの感情がある。それならば、これも良い事なのだろうか?ずっと書こうと思っていた悲話がある。今なら私は全てのキャラになりきれる、全てのキャラからその話を書ききれる。恐らく、こう考えられているだけ私も成長しているのだ。彼に会えないからもう駄目だと、もう死にたいと、そればかりを考えていないと言う点では。

月並みな文句だ、だが空は繋がっている。

彼は今何を思っているのだろう。何を見て、何を考えているのだろう。私はこれからどう対応していくべきだろうか。そんな事を考えながら、日が沈むのをまた今日も待つのだろう。

書き出したら、少しだけ楽になったような気がした。

2014/10/14(火) 22:45 | trackback(0) | comment(0)
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