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【プロ野球】

マエケン広島残留へ 今季無冠で移籍難しそう

2014年10月14日 紙面から

 広島の松田元オーナー(63)は14日、ポスティングシステムによるメジャー移籍を目指している前田健太投手(26)に対し、ファンが納得する成績で移籍させたい意向を明かした。昨年12月に将来的なメジャー挑戦の希望を球団に伝えた前田は、今季11勝9敗。無冠に終わっただけに今オフ移籍に踏み切るのは難しそうだ。

 高校卒業から見守ってきた松田オーナーだからこその親心だった。前田のことを「来季も必要な戦力」と前置きした上で、念願のメジャー移籍について「ファンの後押しがある形で行ってほしい」と話した。

 今や球団の所属選手という枠を超えた存在。ファンに支持された上でのメジャー挑戦を願う。

 昨年12月、前田は初めて公の場でメジャー挑戦を明かした。「憧れているし、やってみたいという気持ちはある」。時期については明言しなかったが、「自分がいい時に行きたい。後悔したくない。プロ野球人生はそんなに長くないし、ずっとやれるわけではない」となるべく早いタイミングを希望していた。

 今季は前田が登板するたびに、球場には多くのメジャーのスカウトが集合した。しかし、本来の姿ではなかった。5年連続2桁となる11勝を挙げたものの、9敗を喫した。2010年から4年連続で獲得したタイトルも、今季はゼロ。「後悔の方が多い」と納得できないシーズンだった。

 来季、前田が残れば十分優勝を狙える。最高の個人成績を残し、チームを優勝に導き、メジャー挑戦。そうなればコイ党が後押ししてくれるのは間違いない。 (菅藤学)

 

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