特定秘密保護法施行の閣議決定に対する談話
いつ、どこであれ、言論・表現の活動は多かれ少なかれ国家や権力との緊張関係のもとで行われる。こうした活動に携わる私たちはいかなる事実、いかなる情報であれ、さまざまに工夫を凝らして探り当て、それを公表し、論評する自由を確保してきた。この自由は、特定秘密保護法なるものが施行されたところで、いささかも揺らぐものではない。
もし万が一、この法律を根拠に、こうした自由を少しでも制約しようとする動きがあれば、私たち日本ペンクラブはけっして見逃さず、毅然としてたたかう覚悟であることを、ここに表明しておくものである。
2014年10月14日
一般社団法人日本ペンクラブ
会長 浅田次郎
言論表現委員長 山田健太