◇フライズコムOP<最終日>
▽2014〜15年シーズン開幕戦▽12日、米カリフォルニア州ナパ、シルベラードリゾート(7203ヤード、パー72)▽快晴、気温31度、強風▽賞金600万ドル、優勝108万ドル▽73選手
【ナパ(米カリフォルニア州)テッド・ムース】日本の若武者2人が、開幕戦から上々のスタートを切った。7位で出た松山英樹(22)=レクサス=は3バーディー、1ボギーの70をマークし、通算12アンダーで首位と3打差の3位。優勝したメモリアルトーナメント以来のベスト10入りを果たした。17位で出た石川遼(23)=カシオ=は4連続バーディーを決めるなど71でまとめ、通算8アンダーの19位だった。2011年に日本ツアーで賞金王になった韓国の28歳、ベ・サンムンが通算15アンダーで逃げ切り優勝。昨年5月のHPバイロン・ネルソン選手権に続くツアー2勝目を飾った。
松山が約4カ月ぶりにベスト10入りを果たした。前日を終えて首位まで6打差あったが、後半に入るとショットの切れ味を増し、インで3バーディーを奪って猛追。最終的には3打及ばなかったが、米ツアー2勝目が近いことをうかがわせた。
12番で1・2メートルにつけて最初のバーディーを奪い、17番では3メートルに。18番パー5は第2打をグリーン奥のカラーまで運び、9メートルのイーグルトライはわずかに右に外したが、楽々バーディーを決めた。
パットが決まっていたら、首位に追いつけたかもしれない。1番は7メートルが入らず、2番パー3は6メートルにつけたがカップに蹴られた。3番3メートル、4番5メートルとチャンスを逃し、5番パー5ではバンカーから1メートルに寄せたが、これも決められなかった。9番パー5も取れず。後半もバーディーを3つ奪ったものの、13番で2メートル、16番では1・2メートルを外した。
「あとはパッティングが入るのを待つだけ。惜しいパットがたくさんあって、それが1つでも入ってくれれば波に乗っていけた。13〜16番で入っていれば、最後のイーグルパットも入ったし、優勝のチャンスがあるところで終われたのにな」と残念そうに振り返った。
次戦のシュライナーズホスピタル・オープン(17〜20日、ネバダ州TPCサマリン)にも出場する。昨年は胃炎のため欠場したが、練習ではコースを回った。「(全体的には)お先真っ暗から少しずつ光が見えてきた。少しずつ、もうちょっと練習して良い手応えをつかめれば、もう少し上位と差を詰めてプレーができる」。ショットは復調した。パッティングの感覚を取り戻せば、再び米ツアーの主役に立てる。
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