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Damehumanoid 曰く

2014-10-14

[]アイマスライブ 9th東京 感想

今回、わりと書くことないなーとかずっと思っている。


楽しかった。

いい音楽ライブだった。

いいプロレスだった。

来年は何を見せてくれるんだろ。

これで事足りてしまうから。


相変わらず2日目見ないとわからんことが多すぎるのはどーなのと思いはするんだけど^^;

今回に限れば、今を全部見せるんだというならそらしょうがないよなーとは思うし。


うん、なので。

この後に書くのはわりと盛大な蛇足です。

わりと普段からつぶやいてるよーなことと被りまくってる気がしないでもない。


ざっくりとした感想

まずはそれぞれの話を。


ただ一人、2日でソロ6曲の構成だった繪里子さん。

やはり2日目の太ジェラ→VTB→I wantが圧巻なのだけれど。

個人的にはわたドルがほんとうにうれしかった。

この曲は主題歌と共に、自分にとってアイマスの核なんだと思う。

そうなんだよな。春香さんアイドルなんだよな。

何度だって、それを確認するのは大事なことで。


もうひとつ、強く思ったこと。

春香さんてやっぱり俺の中では、自分が先に歩む人なのだ。

突っ走ってついて来いってわけでもないんだけど。

みんなで歩く時に自然と前の方にいるというか。

ライブで見る繪里子さんは、それを体現していた気がして。

多分アニマスや劇場版を観てて一番しっくり来なかったのはそこで。

や、まあ劇場版も別に待ちに回ろうとして回ったわけではないのだけれど。


繪里子さんを受けてのあさぽん。

うん、受けたという表現がぴったりな気がする。

アイマスライブはどうにも一日目は手探りになる事が多いんだけど。

今回繪里子さんが初日からぐっと前のめりに先陣を切ってきた。

それをちゃんと受け止めて、その上でしっかりペースを作ったというか。


一番印象に残ってるのは、ソロパートよりも、カバーの9:02pmだった。

いつだったか、「もう小学生の亜美真美の声は出せない」って言っていたのに。

あそこをきっちりやってくれたのがね。うん。もう何も言うことはない。


そして宏美さん。

初日のセトリが個人的には聴きたかった曲ばかりでうれしい限り。

力強くも優しい声ってのはやっぱここになくてはならないものだと思った。


思い入れ深いというか、ああ無茶しやがってとうれしくなったのはLivEで。

途中、歌いきれてないのよ。歌詞の詰め込みに口がついていかない。

うん、そんなの多分当人もわかってる。

でも私はこの歌を歌うんだと。そのためにここにいるんだと。

ものすごいゴリ押しで意を貫き通したあの姿がやっぱり一番印象的。

若林神もいつか見るだろうか。そんときゃ大笑いしながら目尻に涙浮かべてそうな。


あずみん。

もう「いぇーい!」は要らなくなったと思ってたのでちょいとびっくり。

でも、もう頼ってるわけではないんだなというのはなんかわかった。

TGSくらいからかなぁ。ステージの立ち方が変わったように思ったのは。

自信を持って、というのも少し違う。自然と器が大きくなったような。

そんなあずみんを見れるようになったことが、なんだかうれしい。


わりとあずみんはアイマスの仕事に出てくる頻度の振り幅がでかい印象があって。

最初の頃に立て続けに姿を観てた頃は、結構いっぱいいっぱいな印象で。

いつからかふと姿を見なくなって、ああ出稽古してるのかと勝手に思ってた。

雪歩の成長と重ね合わせるのが正しいのかはわからないんだけど。

最近は本当に安心して楽しませてもらってる感じ。

ステージ中央の階段上に立つあずみんの姿に、5thを思い出して。

あの時とおんなじだけど、あれからたくさんのものを積み上げた景色。

うん、こればっかりはLVじゃ見れない景色だから。

見れてよかったと心から思う。


カバー曲コーナーはうん、どれも色々見どころあって面白かった。

9:02pmとLivEは上に書いたとおりだし。

Day of the futureは好きな曲なのと、繪里子さんとぬーの景色が新鮮というか。

チクタクは、この曲をやよいの曲ですって持ってこれることそれ自体がなんかいいなと。


じゅりきっつぁんはまずは突然のシクレ役お疲れ様でしたと^^;

シクレでのMCとか本人にしてはたまったもんじゃなかったろうに。でも楽しかったw

どんな事情だったかはわからんけど、こうして4部作を歌う機会が生まれたことに感謝。


自分にとっては小鳥さんってのは765プロの「変わらないもの」の象徴で。

どんどん成長していく765プロの中に、帰る場所があるってのはいいもんだと思う。

小鳥さん自身だってゆっくり変わっていってるんだけれど。

そこに在る確かな何かってのをいつも勝手に感じていて。

じゅりきっつぁんの存在そのものがそういう765プロに欠かせぬ人なんだなぁと。

そんなことを思いながら眺めてた。


ぬーは今回「響のいろんなところを見てもらおう」というステージをやったんだと思う。

それは一つには、去年ライブの締めをまっすぐさんでやりきったことがあって。

かっこよさやダンス以外の響もどう見せるか。そこを頑張っていたような。


「ようやく歌える」と言ったshiny smileを、なんだか夢の中のように聞いていた。

MC聞きながらNext Lifeか合言葉はスタートアップ!かと固唾を呑んで見守って、

初恋一章が来た時にはびっくりした。

Day of the futureの時、多分繪里子さんがずーっとぬーに意識を向けてたんだけど。

多分そうして気にかけてしまうくらい、今回ぬーは色々詰めてたんかなと。

正直今回はぬー体調整わなかったんかなと思ったところも何度かあって。

初恋の時の表情とか、気持ちが入りまくってむしろやつれて見えたりして。

でもそれは今回ぬーが見せたいものがおいらの考えてたものと違っただけなんかなと。

このへん、機会があったら聞いてみたいくらい。


今回のライブで一番不思議というかなんというかだったことなんだけど。

全員でダンスしてるとき、くぎゅが一番大きく綺麗に踊ってたと思う。

誰よりも一生懸命踊り、誰よりも歌うたびに息を切らせていたのがくぎゅだった。

たぶん今、ステージに立つことが楽しくて仕方ないんじゃなかろうか、くぎゅ。


しかしまぁ、あらためてくぎゅのセトリを振り返るとただただ唸るしかなく。

だってこれリゾラもDIAMONDもないんだよ?それでこのセトリ組めちゃうんだよ?

この人がアイマスにいてくれるってことがどんだけありがたいことか。

このところ、くぎゅのステージを見るたびにそう思う。

そのくらい舞台に立つものとして、役者として素晴らしいステージだった。


はらみーだけで3曲セトリ組むとこうなるのか、と妙に納得した9th東京。

見てると「あ、貴音インストールした」ってはっきり感じる瞬間があるのよな。

いわゆる憑くタイプともまた違った、不思議な現象がそこにはあった。

はらみーの中にある混沌の中から、ふとした拍子に貴音が形を成すイメージ。

この辺ミンナイッショダヨの影響を受けていると言われたら否定はできん^^;


あと全体の構成も絡めて面白かったのは選曲の玉突きで。

くぎゅがキミメロではらみーがKisSだったから、ぬーはshiny smileになったのかなと。

個人的にはKisSよりmelted snowの方がハマるんじゃないかとも思うんだけど。

あれあんまり歌ってくれないのがちょいと残念だったりする。

一番の見せ場は2日連続で歌ったふたつの月よりも恋花だろうか。

今回初めて、貴音が歌う恋花をちゃんと聴いたような気がする。

そういう意味でも、はらみーもどんどん変わってってるんだなぁと思った次第。


ミンゴスはなんつーか、今までとはちょっと違った景色を見せてくれたなと。

初太刀ってのはこう打つんだよという見本のようなBlue Symphony。

これと繪里子さんのわたドル、くぎゅのSentimental Venusが見せた景色。

ミリデレにこいつが受け継がれてくといいなぁと思う。

たぶんそういう選曲でもあったんじゃないだろうか。


蒼い鳥は、どちらのVersionの時もただただ「うん、俺ここで聴いてるよ。」と。

あいつが歌い続けるなら、そらどっかしらで選ぶ曲だと思ってるし。

聴き方として、気負うとか思い入れぶっこむとかそういう感じにはならなかった。

ああ、今回歌いたかったんかと。ただそのことを受けて自然にうなずくような。

あいつは歌った。俺は聴いてた。それ以上何かを持ってくることでもない景色。

まぁこんなことを書きつつも、Fate of the world来た時には「厨二千早キター!」と

全力でガッツポしてたりするのがおいらだったりするわけですが^^;

やっぱりおいらはまだ千早にやんちゃしててほしいらしい。ちかたないね。


うん、ライブのそれぞれについてはそんなとこ。

色んな物を受け取ったし、まだ自分が観たものが何なのかわからんところもある。

そんなあれこれを全部ひっくるめて、楽しいライブだったなぁと。




音楽ライブとして

いまだに実のところほんとだったのかと疑いたくなるのだけれど。

アイマスがアイマスライブとして音楽ライブをやりきってみせた。

去年の冬フェスからの取り組みがひとつ完成したのかな。

そんな気がしている。


花道もない、トロッコもない。正面ステージにでんとステージ据えての音楽勝負。

今回アリーナと3階席で見てたけど、どちらでもきっちりと音が届く音響の良さ。

生バンドだって今じゃ売りではなく、そこに在るべくしてあるもので。

ほとんどがアイドル一人に視線が集中するソロパート中心のセトリ。

新作情報やCMを挟むわけでもなく、頭からケツまで突き抜ける一貫したライブ。

それで4時間5時間のライブをできると思ってなかった。


ソロパート3曲連続の構成。

過去から積み上げてきた今に至るまでを見せるためでもあったろうし、

また、個々のソロパートでひとつの章を締めくくらせる意図もあったのだと思う。


大阪名古屋とやってきたのは知ってるけれど、あれしんどいなぁと思って見てた。

途中のMCも自分一人でどうにかしなきゃいけないし。

それでもやったのって、きちんと音楽ライブとして個々の演者が見せるんだと。

始めて、締める。そこまでの責任を持つんだと。

そういう意思の現れだったように思う。

そして2日間見てて、ちゃんとあの空間を一人一人が見せ切ることが出来たと思う。


ほんとにね。彼女たちは俺が思ってるよりずっとすごいんだと。

そんなのは何年も前に気づいたはずなんだけど。

それでも毎回見るたびに、その先へ。より強く。成長してんだなと。


そういう演者がきっちり仕上げた世界に客側が茶々入れてたのはちょいと勿体無く思う。

よーするにあのお水おいしいかわいい勢だが。


時と場合ってあるとやっぱり思うので。一回ウケたのかもしらんがしつこいのはなぁ^^;

3曲連続でやるうえで水分補給や呼吸整えるのが必要になることはあるわけで。

ソロパートだからMCかわりに繋いでくれる人もいないわけで。

そういうのもうちょい考えてもいいんでないか。

見る側に時間を楽しむというか待つ余裕がないってのは、なんかなぁ。

そこはちょいと引っかかった。




プロレスとして

この辺はライブ後のオフ会でさんざん話したから、概略かいつまんで。

よーするに、茅原さんの登場でようやく構図がちゃんと見えたのだと思っている。


実際、現地で茅原さんが登場した時の歓声は間違いなくその日一番のデカさだった。

この辺り客もいい意味で空気読み過ぎだわと思ったのも事実だが^^;


そしてなにより彼女は堂々と、自信を持って、正面から東京体育館を征したのだ。

この時初めて、天海春香にはまだ突き進む先があるのだとビジョンが示されたと思う。

言ってしまえば、劇場版以降の765プロにはそれがなかったのだ。

一人一人ではまだ越えられぬほどの強大な存在が。


うん、こういう書き方してるのは当然前提となる流れがあったからで。

それは遡ればフェアリーで、ジュピターで成さんとしてしくじり続けてきたもの。

ようやく真っ当な形で成立させることができた。そういうことだと思っている。


OFAではもう見せてたじゃないと言われるかもしれないけど。

なんだろうなぁ。やっぱりあそこでは玲音てまだフワフワしたものだった気がする。

それが生のライブでガン!と目の前に叩きつけられたらやっぱなんか違うのよ。

うん、茅原さんすげーわ。


話が逸れた。

兎にも角にも玲音の登場でようやくプロレスの相手がはっきり見つかったのである。

765プロだって黙っていなかった。

個人的にはあの日玲音の制圧に待ったをかけたのは、やはりくぎゅだったのだと思う。

竜宮小町のセンターってのは、巡り巡ってそういう存在になったのだ。

くぎゅのステージには、それだけの風格がちゃんとあったもの。


音楽ライブのステージングとしてはたしかにあの日最強だったのは玲音かもしれない。

それでも、黙って縦横無尽にやられるだけではないのだと。

少なくともそれだけの挑戦状はきっちり叩きつけてくれたと思う。


そして最後に見せた、765プロ演者全員で締める約束。

あの時会場を制した情景は、玲音とはまったく違うものだけれど。

9th東京を後から思い返すときに、茅原さんゲストだったね〜では終わらせない。

それだけのものをちゃんと客の心に刻みつけたと思う。


正直に言えば、フィニッシュホールドなんで約束やねんと残念な気持ちはある。

まぁ最初の遺恨試合としては全員でどうにかするって筋書きはわかりやすいし。

今の765プロとしては望みうる最善の一曲なのだろう。

個人的には765プロ全員で小鳥さんの空をカバーでもよかった気はするんだが。

初日に急遽来てくれたとはいえ、あの日いなかったし。

渾身の一曲としては引けをとらんと思うんだけどね。


……なんてことを考えながら2日目は楽しんでおりました。

MCであれだけまた来てねって話してたのはそういうことだと思うし。

なによりこれからどんな大立ち回り見せてくれるのか、見たいじゃない。




来年はどーすんだろ

今年に入ってからずっと、アイマスはアイマスの今を見せ続けていた。

おいらはアイマスがこれから何をやりたいのかを、ずっと探してた。


個人的には、その答えの欠片は9th東京のステージ上にあったのだと思う。


一つは直接の答えではないけれど、「続けていきます」ということがそれなんかなと。

繪里子さんをはじめ、9th東京で強く投げかけていた言葉の一つがこれだったと思う。

オトナノジジョー的にはバンナムとの契約が正式に更新されたのかなとか邪推中^^;


今年の流れを見てて、10周年から逆算したら帳尻合わんのではないかとか考えてたけど。

9th東京を観た印象では、10週年は10周年として2nd visionはもうちょい続く気がした。


それは今の時点では俺の勝手な思い込みではあるけれど。

方向性としてそういう思いを感じたというのは素直にうれしいことで。

まだまだ俺はアイマスの音楽ライブを何度も楽しみたいと思ったし。

今回見せてくれたプロレスだってまだまだ先が楽しみたいと思う。

「この先何をやってくか」と「今を見せる」は相容れないものではなかったのだ。

それを見事に突きつけられたなぁ、と思っている。


そしてもう一つは繪里子さんが放ったあの言霊。


社長の締めの言葉や繪里子さんの言霊には今の状況が念頭にあったことは確かだと思う。

それはそれで申し訳ねえなぁという思いがあるんだけど。

自分が受け取ったあの言葉はそれだけではない輝きがあって。


あの言葉は、中村繪里子の思いを天海春香が紡いだのではなくて。

天海春香の思いをも汲み取って、中村繪里子が放ったのではないだろうか。


あなたとわたしとアイマス。そこまできたんだよと。


プロデューサーとアイドルというインターフェースを挟んだ仮想空間にとどまらず。

今ここにいるあなたとわたし。ライブビューイングを観ているあなたとわたし。

アイマスはそこまで深く互いを繋ぐものたりえるという宣言。


「趣味・特技アイマスです」

それは天海春香が持つ思考ではない。彼女はアイマスの中にいるのだから。

天海春香の思いを受けて中村繪里子が日常に放った、もうひとつの言霊がここにある。


「アイマスは日常を侵食する。」

この言葉は、もう現実なんだよと。




「アイマスとは、くされ縁かなぁ」

そう苦笑しながら赤いサイリウムを振り返した。

うん、まだ自分にゃ趣味・特技アイマスですなんて言葉はするりと口にできないので。


さてさて、今度はどんな景色をみせてくれるのやら。

これだからアイマスは面白い。

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