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【サッカー】

田中「香川と違う良さ出す」 TJ弾でブラジル撃破だ

2014年10月13日 紙面から

ブラジル戦に向け、調整する田中=シンガポールで(共同)

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 【シンガポール松岡祐司】サッカーの日本代表は12日、シンガポールで開催される国際親善試合のブラジル代表戦(14日)に向け、当地で初練習を実施した。アギーレ監督就任後、海外では初めての強化マッチで、脳振とうで離脱したMF香川(ドルトムント)に代わって、MF田中順也(27)=スポルティング=がインサイドハーフで先発出場する可能性が浮上。田中は「俺はゴールを狙いに行く」とキッパリ。柏時代の愛称でありイニシャルにちなんで「TJ弾」と呼ばれるゴールを約束した。

 気温32度。噴き出す汗、まとわり付く暑さもどこか心地良い。ブラジル戦を前に心境を問われると、田中はくすりとも笑わず、強気の言葉を一気に並べた。

 「出番が来たら、(香川)真司とは違う良さを出したい。シュートが一番得意なので、フィニッシュの確実性を上げて、そこで貢献したい」。さらには、「楽しみ。楽しんでも負けたらしょうがないんで勝ちに行く。積極的にゴールを狙いに行く」とも付け加えた。

 今年6月、ポルトガル1部の名門スポルティングへ電撃移籍した。契約の際に設定された移籍金は、破格の6000万ユーロ(約83億円)。その期待値通り、弾丸のようなシュートを生み出す左足で「プレシーズンマッチ、紅白戦でもチーム得点王」(田中)の大暴れ。リーグ戦、欧州チャンピオンズリーグでの出場機会にこそ恵まれていないが、田中は「辛抱の時期を、今は楽しんでいる」と屈託なく笑う。

 アギーレ監督は田中を主戦場のアタッカーではなく、インサイドハーフで起用したい意向で、一般公開された12日午前のトレーニングでも香川不在の左インサイドに配した。その意図の一端には、左足から放たれる「長距離砲」を存分に生かしたい考えがあり、「ゲームをつくる人はいるので自分は前へ行きたい」と田中も呼応した。

 特技は書道。ピッチ上では、書道で培った繊細さの中に豪快なシュートをアレンジしたプレーが田中だけの武器だ。「強い相手に勝つこと、連勝することが大事。チームが監督の指示の下、どう動くかを自分が体現したい」と田中。驚がくの「TJ砲」で、カナリア軍団を黙らせる。

 

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