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【サッカー】

香川が自己変革宣言 「今まで通りではダメ」

2014年10月7日 紙面から

ジャマイカ戦に向け調整する香川=新潟市内で(中西祥子撮影)

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 サッカーの日本代表は6日、国際親善試合のジャマイカ戦(10日・デンカS)、ブラジル戦(14日・シンガポール)に向け、新潟市内でトレーニングを開始した。ハビエル・アギーレ監督(55)の就任後、初めて招集されたMF香川真司(25)=ドルトムント=は、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会での惨敗を教訓に、自己変革に取り組む強い覚悟を示した。

 表情は穏やかだったが、目は鋭かった。香川がリベンジの矢を向けたのは、自分自身だった。

 「W杯がああいう結果に終わって、全てにおいて不十分、課題が残った。あの悔しさ、あの結果を踏まえて、サッカーと向き合いたい。新たなスタート。今まで通りではダメ。チャレンジしていきたい」

 ブラジルで味わったのは絶望的な悔恨だった。ドリブルは止められ、決定機も外した。主力として臨みながら、念願のW杯では「何もできなかった…」。フラッシュバックする、苦々しい記憶。大志を抱き、努力するだけではかなわない現実を直視させられ、自己変革の必要性を知った。

 「(アギーレ)監督がどういうことを考えているか、話し合ってやっていきたい。どういうプレーをするかは監督が決めること。選手は従ってやるだけ。その中で、コミュニケーションを図ってやっていきたい」

 2011年のアジア杯(カタール)で、香川はザッケローニ前監督に主戦場の「トップ下」でプレーしたいと直訴した。その後も左サイドで起用され続けながら、時に指揮官の指示に反してでも、自分の持ち味、考え方にこだわった。この4年間、自らの可能性を信じ、突き進んだ。だけど、今はちょっと違う。

 香川をアタッカーからインサイドハーフへ配置転換しようと考えるアギーレ監督の方針に、香川自身も呼応する。指揮官の志向にいかに順応できるか。与えられた責任に対し、いかに高いパフォーマンスで応じられるか。そこに尽きる。

 「1から準備しないといけない。監督がどういうサッカーをするのか。とにかくやってみたい」

 決意のリスタート。香川の変革が、4年後への号砲となる。(松岡祐司) 

 

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