東京都港区の超高層ビル「虎ノ門ヒルズ」の西側に予定されている地下鉄日比谷線の新駅構想で、東京メトロと都市再生機構(UR)は14日、計画を正式に発表した。都が周辺の再開発ビルの容積率を緩和し、より高層化しやすくする代わりに、ビルを建てる企業や再開発組合が、数百億円の新駅建設費を負担する。

 新駅は2020年東京五輪・パラリンピックまでに、日比谷線の霞ケ関駅と神谷町駅の間に開業。URが事業主体で東京メトロが設計と工事を担当し、早ければ来年度にも着工する。

 都道環状2号線の開通を機に、周辺では再開発ビルの計画が相次ぐ。新駅建設費には国の補助金も充て、東京メトロとURに金銭的負担はない。新駅近くにはバスターミナルを設け、臨海部の五輪会場に向かうバスに乗り換えができる。銀座線虎ノ門駅と地下通路で結ぶ案もある。(工藤隆治)