宮司は「私のブログが話題になっているとしたら、とても嬉しい事」と答えた(画像は吉水神社の公式ホームページ)

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奈良県吉野郡吉野町にある世界遺産の吉水神社のブログが「中国人、韓国人は日本に来るな!」「世界から嫌われるシナ人の下品さ!」「韓国人は整形しても心の汚さは変わらない!」といったヘイトスピーチが満載だと話題になっている。

書いているのは佐藤一彦宮司(73)。中韓が憎くて書いているわけではなく人種差別でもないが、両国の日本に対するあまりにもえげつない行動に対し日本の政治家が何の行動も起こさない。だからせめて「悪いものは悪い!」と示すために書いている、とのことで、「70歳を超えてから命は惜しくはないが、何も言わないまま死ぬのは嫌だ」と佐藤宮司は話している。

中国人が触った所は必ず消毒するべきである

話題のブログは「ヤフー!ブログ」の「世界遺産の吉水神社から『ニコニコ顔で、命がけ!』」で、2006年から続いている。当初のブログの目的は「神社でのご奉仕に伴う、祭礼行事や吉水神社のすばらしさを皆さんにご紹介いたします」というものだったが、次第に時事ネタ、政治ネタに変わっていった。アメリカの政治姿勢を追及したこともあったが、ここ2、3年は中国、韓国に関する話題が満載になった。例えば、14年3月27日付けでは、「韓国人は整形しても韓国人の心の汚さは変わらない!」というタイトルで、

「人を怨む民族は『心のブス』」です 醜い整形ビフォーアフター広告は見苦しい 慰安売春婦の像も見苦しい 恨みの国は世界から怨まれる」

と書いた。これは韓国・ソウル市政府が公共交通機関に美容整形広告の掲出を規制する方針を固め、特にビフォーアフター式の広告を禁止するよう通達したという記事を受けてのものだ。

その少し前の1月28日付けでは、中国で鳥インフルエンザに感染した死亡者が出ているとして、

「中国が日本に観光で来て、鳥インフルエンザ菌をばら撒いて帰る!中国人が触った所は必ず消毒」

3月13日付けには海外で中国旅行者のマナーの悪さが問題になっている、とし、

「中国人観光客のマナーはどうにかならないのか、もう受け入れないほうがいい」

と書いたほか、

「韓国からの修学旅行は入国拒否しろ 『盗んだ毒島』から来た修学旅行生を何故受け入れるのか?ここまで日本を侮辱した話が有るか 戦前の日本であれば『国交断絶』したであろう」

とした。これは修学旅行で訪日した韓国学生が「独島から来ました」などと書かれた横断幕を掲げたという報道に対する反応だ。

4月1日には、反韓感情の高まりで日本の地方空港が相次ぎ日韓路線の休止を発表したという記事に対してこう書いた。

「日本人は、韓国に旅行するものがいなくなった。韓国の朴大統領が『告げ口』で日本を悪く言うので韓国に旅行する馬鹿はいなくなった。在日韓国人に対して日本人の親近感は消えた!」

政治家は言えなくても「俺は言える」というスタンス

ネットの一部ではこのブログはヘイトスピーチや人種差別が酷すぎるといった批判も出ているのだが、こうしたブログを書き続ける理由は何なのだろうか。佐藤宮司はJ-CASTニュースの取材に対し、たまたま中韓の話題がホットだから問題にしているだけであって中韓に対する恨みは無いしヘイトスピーチをしているとは思っていない。これまでもアメリカなどに対する苦言も行ってきた。ただし、中韓のマナーの悪さ日本に対する政治的な酷いやり方には怒りを覚えると説明。このブログを読んだ人からの批判もあるが、

「まあ、独断と偏見で綴っているわけですからね。書いた理由を説明しろと言われてもお答えはしていないわけです。話があるのならいつでも神社にいらしてくださいとは言っていますが。それにしても、私のブログが話題になっているとしたら、とても嬉しい事です」

と笑いながら話した。そして、とにかく「悪い事は悪い!」という主張はし続けるつもりなのだという。中韓が日本に対し政治的な事だけではなくスポーツの場、生活の場にあれほど酷い事を仕掛けてきても日本の政治家は抗議をしない。そうしたもろもろの事について問題提起をしなければならない人物が必要だし、政治家は言えなくても「俺は言える」というスタンスを取っているという。70歳を超えてから命は惜しくないし言わないで死ぬより言って死んだ方がましだとも話している。

「それでもですねぇ、吉水神社の宮司という立場ですから気を使っていまして、これでも遠慮して書いているんです。思う事の半分も書いていない」

ということだった。

このブログを纏めた佐藤宮司の著書「わが祖国日本への戀文(こひぶみ)」が13年3月に出版されていて、帯には安倍晋三首相と西村眞悟衆議院議員が推薦文を書いている。