産経新聞前ソウル支局長、出国禁止3か月延長か
2014年10月14日22時11分 スポーツ報知
韓国の朴槿恵大統領の名誉を毀損(きそん)したとして、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が在宅起訴された問題で、ソウル中央地検は14日、黄教安法相に対し、15日に期限が切れる加藤氏の出国禁止を3カ月間延長するよう要請した。韓国検察関係者が明らかにした。
一方、ソウル中央地裁は14日、加藤氏の公判に向けた準備手続きを11月13日午前に開くことを決めた。争点整理のほか、加藤氏が初出廷し罪状認否も行われる見通しで、実質的には同日から審理が始まる。
韓国当局は起訴前の8月7日に加藤氏の出国を禁じ、既に2カ月以上出国できない状態が続いている。
黄法相は15日中に延長の可否を決定する予定。韓国当局はこの問題で強硬な姿勢を続けており、検察の要請を受け入れる公算が大きい。
同関係者によると、今回の要請は今月8日の在宅起訴を受けたもので、刑事被告人となった加藤氏に対し、16日から新たな出国禁止をかける形式という。
加藤氏は産経新聞が8月3日にウェブサイトに掲載した記事で、旅客船セウォル号が沈没した4月16日、朴氏は7時間にわたり所在が分からなかったとし、韓国紙・朝鮮日報などを引用して、朴氏が特定の男性と会っていたのではとのうわさの存在に触れた。(共同)