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日本政府の言及、不適切=産経前支局長の起訴―韓国

時事通信 10月14日(火)15時4分配信

 【ソウル時事】韓国外務省報道官は14日の記者会見で、産経新聞の加藤達也前ソウル支局長(48)が朴槿恵大統領らへの名誉毀損(きそん)で在宅起訴された問題について「外交事案ではなく、日本政府関係者が不必要な言及をするのは適切ではない」と批判した。
 日本政府は韓国側に「報道の自由と日韓関係の観点から極めて遺憾」と申し入れており、報道官の発言は反発を呼びそうだ。
 報道官は「(起訴は)市民団体の告発を受け、正当な法手続きにより決定された法執行の問題だ」と主張した。ただ、加藤氏の問題に関しては、大統領府高官も民事、刑事の責任を問うと表明しており、大統領側の意向が起訴を後押ししたとの見方は強い。
 言論の自由侵害への批判に対し、報道官は「この場で(記者が)質問を自由にし、時には論争も起こるほど、わが国の言論の自由はどの国よりも保障されている。言論の自由と関連させるのは適切ではない」と反論した。さらに「日本社会の一角で出ている反応を見ると、もう少し冷静になる必要があると考える」と不満を表明した。 

最終更新:10月14日(火)18時31分

時事通信

 

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