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 鳥取県議会は14日、成分を特定せずに健康を害する恐れのある薬物を危険ドラッグとして規制できるようにする条例改正案を全会一致で可決した。厚生労働省によると、成分を特定せずに危険ドラッグを包括的に規制する条例は全国初という。11月に施行される。

 改正条例案では、興奮や幻覚などの作用を引き起こし、健康を害する恐れがある薬物を「危険薬物」と定義づけ、製造や販売、使用を禁止する。違反すると警告や中止命令を出し、従わなければ最高で懲役2年か罰金100万円を科す。

 成分を特定して規制してきた従来の「知事指定薬物」に加え、名称や形状、販売方法などから危険ドラッグと疑われる薬物を知事が「知事指定候補薬物」に指定し、販売や購入の際の届け出を義務づける。