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RT Se7en Liteで削除できる機能の一覧、及びその安全性について解説します。
中には削除することでシステムの安定性が損なわれたり、インストールが完了できない場合があります。
またOSのインストール後に後付けで入れることができないものも多々ありますので注意して下さい。
原則として不安があるものは残しておいた方が良いでしょう。

Windows 7のエディションやRT7のバージョンによって削除できる機能は異なります。
このリストはWindows 7 Ultimate x64、RT Se7en Lite 2.6.0 Betaで作成したものです。
このバージョンのものについては全て網羅しています。


ウィンドウの操作について

nLiteやvLiteと異なり、ウィンドウ中に二つペインがあります。
左のリストではチェックした機能が完全に削除されます。
右のリストではチェックした機能が有効になり、左のリスト中の関連する機能が保護されます。

手順としては右のペインで保護しておきたい機能を選択してから左ペインで削除する機能を選択した方が操作ミスなどで誤って削除することが無くなっていいかと思われます。
下のリストでは左ペインの削除できる機能一覧についてリスト化しています。



機能一覧

削除可能かは可否のところに○×△で記載してあります。
○はほとんどの環境で安全、×は削除しない方が安全、△はユーザーや環境によって可否が異なる場合です。
削除するかどうかは解説なども参考にして決めて下さい。迷ったら削除しない方が無難です。

Accessories

Windowsに付属として提供されているソフトウェア群です。
基本的には削除できるものが殆どですが、中には便利なものもあるので、それぞれ検討してみると良いでしょう。

機能名
可否
解説
Accessibility
視覚・聴覚障害などの方のためのサポート機能です。必要なければ削除できます。
Action Center
システム全体のセキリュティなどについて確認し、必要に応じて警告を表示します。
必要無ければ削除できます。
Aero Cursors
Aeroライクなマウスカーソルを提供します。削除した場合、レガシーなアニメーションのないカーソルになります。
Calculator
Windows 標準の電卓です。7になって大分多機能になりましたが、自前で別の電卓ソフトを用意する方にとっては不要でしょう。
Character Map
文字コード表です。必要無ければ削除できます。
Clear Type Tuner
画面上の文字を読みやすくチューニングするツールです。削除できますが、それなりに効果もあるので利用する方は残しておきましょう。
Default Computer Program Access
ブラウザやメーラー、各種ファイルの開く規定のプログラムを変更できます。
必要無ければ削除できます。
Diagnostics Troubleshooting Wizard
各種のトラブルシューティングウィザードの他、パフォーマンスモニターに必要なコンポーネントも含まれています。
削除しても問題はありませんが、パフォーマンスモニタなどが正常に動作しなくなる可能性もありますので注意して下さい。
Disk Cleanup
デスクトップ上の使用していないショートカットなどを削除するディスククリーンアップツールです。不要ならば削除できます。
Games
各種ゲーム類です。不要ならば一括削除できます。
また特定のゲームだけ削除したい場合は、ツリー内の任意の項目にチェックを付けて下さい。
Infrared File Transfer Application
赤外線を利用したファイル転送アプリケーションです。対応するデバイスを利用しない場合は削除できます。
Mobility Center
ノートパソコンなどの携帯端末で総合的な電源管理を行うアプリケーションです。
デスクトップPCならばもちろん不要ですし、ノートパソコンでも電源管理を自分で行いたい場合は削除できます。
Notepad
Windows標準のテキストエディタです。
別のテキストエディタを使う場合は削除できます。
On-Screen Magnifier
スクリーン拡大鏡です。不要ならば削除できます。
Paint
Windows 付属のペイントツールです。
7になって大分多機能になりましたが、不要ならば削除できます。
People Near Me
同じネットワーク内のユーザーを検索し、共同で作業する為のツールです。
公衆APなどで同時に接続しているユーザー同士でゲームをしたりする場合に使用しますが、あまり利用する機会はなさそうです。
Projector Connectivity
対応するネットワークプロジェクターなどに接続する際に必要です。
Speech Recognition
音声入力でコンピュータを操作する為のツールです。440MB食っています。
大分賢くなったようですが私の声が低すぎるのかあまり認識してくれません。
Sticky Notes
簡単なメモなどに利用できる付箋です。
使用しない場合には削除できます。
System Informations
コンピューターの総合的な情報について表示する為のツールです。
他のシステム情報系のツールと関連しそうなので、できれば残しておいた方が無難でしょう。
Welcome Center
Windows 起動直後に表示されるウェルカムセンターです。削除できます。
Windows Contacts
メールアドレスなどの連絡先を管理するツールです。必要無ければ削除できますが、Windows メールを利用する場合にはアドレス管理にこのツールが必要になります。
FaxServicesClientPackage
Windows をFAXとして利用できるツールです。個人ではあまり利用する機会はありません。
Windows Repair Disc
システムのリカバリディスクを作成できるツールです。
不要ならば削除できます。
Windows Sidebar
Windows サイドバーです。利用しないなら削除できます。
Windows Side Show
対応する補助ディスプレイに各種情報を表示できるツールです。対応するデバイスがなければ削除できます。
Wordpad
テキストエディタより少し高機能なワードパッドです。
不要ならば削除できます。
Write
シンプルなテキストエディタ。あまり使用する機会はありません。削除できます。


Driver

各種デバイスの標準ドライバーが含まれます。
別途ドライバがある場合でも、この項目で削除すると使えなくなるデバイスもありますので、解説などをよく確認して下さい。

機能名
可否
解説
1394 Driver
IEEE 1394用のドライバです。該当するデバイスを利用しない場合は削除できます。
Display
×
各種メーカーのディスプレイアダプタ用ドライバが含まれます。
以下ツリー内のドライバーについて解説します。
Display - ATI Technologies
RADEONなどATI(AMD)製グラフィックカードを使わない場合は削除できます。
Display - Intel Corporation
Intelのオンボードグラフィックを利用しない場合は削除できます。
またGPUが統合されたCPUを使用する場合も残しておいた方が良いでしょう。
Display - NVIDIA
GeforceなどNVIDIA製のグラフィックカードを使わない場合は削除できます。
Display - Standard VGA Graphics Adapter
×
標準のグラフィックアダプタのドライバーです。
セットアップ中などに必要とされるので残しておきます。
Media Managers
オーディオやカメラ、TVなどのメディア関係の機能が含まれます。
必要なものと不要なものを見極めた上で削除するかどうかを決めて下さい。
以下ツリー内のドライバーについて解説します。
Media Managers - Audio
Windows 標準サウンドドライバと一部メーカーのドライバが含まれます。
大抵の場合、製造元メーカーから提供されたドライバがあればこれらを削除しても大丈夫です。
Audio - High Definition Audio Driver (Default)
標準のHD オーディオドライバです。
製造元メーカーから別途のドライバが提供されていれば削除できます。
Audio - Creative Technology
Creative製のサウンドカードなどを利用していなければ削除できます。
Audio - Microsoft Audio Home Theatre Effects
USBなどでホームシアターのオーディオ機器と接続する際に利用されるようです。
該当する機器を利用しない場合は削除できます。
またUSB-DAC等を利用する場合も残しておいた方が良いでしょう。
Audio - WDM Audio Drivers
×
WDMのドライバーを利用する際に必要です。
デバイスマネージャーのサウンドの項で確認できますが、残しておいた方が無難でしょう。
1394 Desktop Camera
IEEE1394でPCと接続するタイプのカメラを利用する場合には残しておきましょう。
AFA Technologies
AFA製のデバイスを使用していない場合は削除可能。
ATI Technologies
ATI製のデバイスを使用していない場合は削除可能。
Aver Media Technologies
Aver Media製のデバイスを使用していない場合は削除可能。
Conexant
Conexant製のデバイスを使用していない場合は削除可能。
Hauppauge
Hauppauge製のデバイスを使用していない場合は削除可能。
IEEE 1394 DV Camera
IEEE 1394でPCと接続するビデオカメラなどを利用しなければ削除できます。
IEEE 1394 Tape Subunit Device
IEEE 1394でPCと接続するHDVデバイスを利用しなければ削除可能です。
Luminate-Angel Devices
Luminate Angel製のデバイスを利用しなければ削除できます。
Microsoft Media Manager
一部のデバイスで利用されるようですが、マズ必要無いかと思われます。不安があるなら残しましょう。
ViXS
ViXS製のデバイスを利用しなければ削除できます。
Windows SideShow Driver
Windows SideShowに対応したデバイスを利用しなければ削除できます。
Modem
各メーカーのモデムドライバを削除できます。モデムを使用しない、また別途ドライバが提供されている場合には一括して削除可能です。
Network
各メーカーのネットワークアダプタ用ドライバを削除できます。
利用していないメーカーのドライバや、メーカーから別途でドライバが提供されている場合は一括で削除できます。
Printer
各メーカーのプリンタドライバなどを削除できます。
利用していないメーカーのドライバについては削除できます。
また一部削除に注意が必要なものについて下で解説します。
Printer - Microsoft
×
標準のプリンタドライバです。
別のドライバを用意している場合でも、残しておいた方が無難でしょう。
Printer - XPS Document Writer
文書などをXPSファイルとして出力する為の仮想プリンタです。
利用しない場合は削除できます。
Scanner
各メーカーのスキャナのドライバについて削除できます。
解説にもあるとおり、一部のメーカーはWindowsにインストールされている規定のドライバを使う場合がありますので、使用するメーカーのドライバは残しておきましょう。
Scanner - Microsoft
一部のスキャナはWindows標準のスキャナドライバを使う場合があります。
メーカーからドライバが提供されていない場合は残しておきましょう。
Storage Controllers
各メーカーの標準ストレージコントローラーのドライバを削除できます。
チップセットの製造元やストレージに使っていないメーカーのものは削除できます。
誤って必要なメーカーのものまで削除してしまうと、Windowsセットアップが正常に行えない可能性があります。
Storage Controllers - Microsoft
Microsoft標準のストレージコントローラーです。
一応残しておいた方が無難でしょう。
System
システム標準でサポートするハードウェア及び機能の削除が行えます。
ドライバとは異なり、ここで削除したハードウェアについては完全に使えなくなるので注意して下さい。
System - ACPI
×
ハードウェアの電源管理に利用されます。
様々なところで利用されますので必ず残しておきましょう。
System - ACPI Power Meter
×
ACPIの関連機能です。残しておきましょう。
System - AGP Filter
AGP接続のビデオカードを使う際には残します。
System - BLB Drive
×
削除すると起動時に何らかのドライバのインストールに失敗するとの報告を頂きました。残しておきましょう。
System - CIR Class Enumerator
詳しいことが分りませんでしたが、Bluetooth関連のコンポーネントのようです。
BTを使用する場合や、不安がある場合は残しておきましょう。
System - Composite Bus Enumerator
こちらもよく分りませんでしたが、一部のドライバで必要とされるようです。
不安がある場合は残しておきましょう。
System - EAP Host
PPPの認証の際に一部のルーターでは必要となる機能です。
削除するとネットワークに接続できなくなる可能性がありますので、残しておいた方が無難でしょう。
System - Generic IPMI Compliant Device
サーバーのハードウェアについて遠隔地から操作する為の機能です。
通常のユーザー出れば利用することは少ないかと思われます。
System - Generic UM Pass Device
サーバーの管理などに利用されます。
また、一部のデバイスに必要なようです。
System - High Definition Audio Bus Driver
×
多くのサウンドデバイスを利用する場合に必要になります。残しておきましょう。
System - Hyper-V Integration Components
Windows Server 2008のHyper-Vシステムにゲストとして参加する際に必要となります。
同機能を利用しない場合は削除できます。
System - Hyper-V Synthetic Video
同上
System - Hyper-V Virtual Disk Acceleration Filter
同上
System - IEEE 1667
IEEE 1667を利用するデバイスに必要です。
なければ削除できます。
System - Intel Quick Data Technology Device
インテル バーチャライゼーション・テクノロジー(VT)を利用する際に必要です。
AMDなどIntel以外のCPUを使用している場合は削除しても問題ないでしょう。
System - IOCTL Processor
×
ハードウェアの制御などに利用されます。
残しておきましょう。
System - LSI Raid Virtual Device
LSI製のRAIDカードを利用する場合に必要なようです。
System - Microsoft Emulated s3 Device Cap
Hyper-Vの仮想化機能で必要となるようです。
Hyper-Vにゲストとして参加しなければ不要でしょう。
System - MSDSM Driver
詳しいことは分りませんでしたが、マルチパスサポートなどで利用されるようです。
Windows 2008 Serverの接続などで必要になるようですが、残しておいた方が無難でしょう。
System - PCMCIA Controller
PCカードを利用する場合に必要です。使わなければ削除できます。
System - QLogic Null
QLogic製のデバイスを利用しなければ削除できます。
System - RDP Device Redirector
リモートデスクトップ接続を利用する際に必要です。
System - SCSI Device
SCSI接続のストレージを利用していなければ削除できます。
System - UM Bus Enumerator
一部のデバイスを利用する際に必要なようです。不安があるなら残しましょう。
System - Virtual AVC Device
詳しいことは分りませんが仮想AVCデバイスを利用する際に必要なようです。
恐らく使わないと思われますので削除できるでしょう。
System - Virtual Machine Bus
Hyper-Vで利用される機能のようです。
Hyper-Vにゲストとして参加しなければ必要無いでしょう。
System - Watchdog Timer Device
システムが正常に動作しているかを確認する為のデバイスで利用されます。
主にサーバーなどで利用されることが多いようですが、残しておいた方が無難でしょう。
TV Tuners
TVチューナーを使用していない、または利用していないメーカーのドライバは削除できます。
Bluetooth
Bluetoothを使用しない場合は削除できます。
Digital Media Devices
具体的にどのようなデバイスに使うのか分りませんでしたが恐らくは削除可能かと思われます。
不安がある場合は残しましょう。
Diva Client
FAXや電話をコンピューターから利用する際などに必要です。
恐らく大抵の場合必要無いかと思われます。
Fax
コンピュータからFAXを利用しない場合は削除できます。
Floppy Driver
フロッピーディスクを利用しない場合は削除できます。
Smart Card Drivers
スマートカードを利用しない場合は削除できます。
USB
×
USBを利用しない場合は削除来ますが、大抵の環境では必要かと思われます。


Langage Packs

UltimateやEnterpriseなどのエディションでは、ランゲージパックを変更することでUIを外国語に変更することができます。
しかしこの機能を必要としないのであれば、ランゲージパックごと削除することができます。
なお、ここで削除した言語もブラウザなどで正常に表示できます。

機能名
可否
解説
Language Packs
基本的に削除できますが、韓国語を残しておかないと日本語キーボードの配列を認識しないようです。一応アジア圏のランゲージパックは残しておいた方が良さそうです。

数が多いのでMulti-Media以降は別のページにまとめてあります。
機能の削除 2に進んで下さい。

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