人気漫画ナルトが完結、終わり悪くとも懐かしい作品―中国メディア
Record China 10月13日(月)20時38分配信
2014年10月11日、15年続いた人気漫画「NARUTO−ナルト−」が11月10日発売の週刊少年ジャンプ50号で、ついに完結することがこのほど発表された。「ついに」というのは、「完結」という悲しい知らせを聞いて初めて、同漫画がまだ続いていたことを思い出したからだ。新京報が伝えた。
1999年から始まった波乱万丈の青春をテーマにした同漫画で、作者の岸本斉史氏は、日本の文化の中でも最もベールに包まれた「忍者」の世界を新たな視野で描いた。登場する若者たちは皆忍者としての修業を積み、その世界には「情」と「熱血感」が満ちている。
このような描写は、初期のナルトしか当てはまらないかもしれないが、ナルトがこれほど人気になったのは、仲間の友情や師弟や家族の絆が中心として描かれ、熱く、温かみあるストーリーが展開されているからで、読者はその世界に引き込まれた。そのような当初のおもしろさがなくなるにつれ、同漫画の人気も雲行きが怪しくなっていった。ハラハラ感が少なくなり、裏切りや敵の更生などが繰り返され、「俺を倒したからといって終わりだと思うな。俺は××四大王の中で最も弱いのだから」という、ありがちなストーリーになっていった。そのため、筆者を含む多くのファンの心がナルトから離れて行った。最近は、息絶えたはずのキャラクターが生き返るというストーリーで、なんとか持たしていたという感じだった。そのため、「完結」するのではという予感を感じていた人も少なくない。アイデアが枯渇したにもかかわらず、なんとか継続させてい た典型的な漫画となっていたのだ。
技術的な側面から見ても、完結しても「残念」という気持ちにはならない。熱血漫画の最大の価値は若者を熱くさせる点だが、人が終始熱くいられるわけがない。少し意地悪な推測をすれば、作者や読者が少し頭を使えば、そんなことはすぐに分かるはずで、終わるに終われなかったというのが本当のところだろう。
まだおもしろかった時のストーリーは、良い記憶として心に残っている。例えば、ナルトが「悔いの残らない道を進み続ける」と言っていた頃は、夢を追いかけるためには、様々な変化や困難を経験しなければならないという使命感というものを感じさせた。
最近の文芸作品も、過去の思い出に浸らせるものが多い。例えば、映画「致我們終将逝去的青春(So Young)」や「11度青春之『老男孩』(The bright eleven - Old Boys)」 などは、玉石混淆の今の時代の要素を、これでもかと押し付けてくる。
ただ、ナルトは中途半端な終わり方となってしまったが、15年も続いた名作であることも事実で、若者の懐かしい思い出となっている。(提供/人民網日本語版・翻訳/KN・編集/RR)
最終更新:10月14日(火)1時52分
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