東京メトロ:虎ノ門地区に新駅設置を発表 東京五輪までに
毎日新聞 2014年10月14日 21時21分(最終更新 10月15日 00時19分)
東京メトロと都市再生機構(UR)は14日、2020年東京五輪・パラリンピックまでに、東京メトロ日比谷線の霞ケ関(東京都千代田区)−神谷町(港区)間の虎ノ門地区(港区)に新駅を設置すると発表した。名称は未定。
一方、東京都は虎ノ門地区にバスターミナルを設けて五輪会場となる臨海部とバス高速輸送システム(BRT)で結ぶ構想で、五輪開催時には同地区が都心と臨海部を結ぶ交通拠点となる。都には6月に開業した超高層複合ビル「虎ノ門ヒルズ」と新駅、銀座線虎ノ門駅の3カ所を地下道で結ぶ地下歩行者ネットワークという構想もある。
新駅はURが実施主体となり、東京メトロが設計・工事を担当。総事業費は数百億円規模になるとみられ、国の補助金と周辺の開発事業者の負担金で賄われる。今後、都市計画の策定と新駅設計に着手し、着工は来年度以降になる見通し。都心で既存の地下鉄に新駅が開設されるのは1997年9月の銀座線溜池山王駅以来となる。
新駅は虎ノ門ヒルズの西側に位置し、周辺には米国大使館や日比谷公園などがある。高層ホテルやオフィスビルなどの新設が予定されており、国や都は五輪開催を起爆剤にビジネスや観光の拠点として再開発に力を入れている。【佐藤賢二郎】