甲子園、試合前に流れる緊張感が心地いい。
私は試合の時、とっても緊張する。でも、適度の緊張がないといい滑りはできない。緊張していない時は、ほかの選手のことが気になってしまう。昨シーズンから、そういうことがなくなって集中することができるようになった。野球はチームプレーだから自分に入り込むだけでもいけないし、難しそう。
東北と北大津の選手は、大きさが違って見える。同じ外野でも東北の選手の方が大きい。身長は変わらないのに。東北の外野の方が前に守っているのもあるけど、やっぱり自信の違いだと思う。
私の中京大中京は甲子園に出場している。7日の第1日に登場し、明豊に勝った。クラスメートも3人ベンチ入りしている。教室と違って、たくましかった。テレビ観戦だったけど、勝つと信じて見ることができた。それは、どれだけすごい練習をしているかを知っているから。みんな、大きなお弁当を持ってきて、時間を惜しむように練習している。試合になって信用できるのが最終的には練習なのは、スケートも同じだと思う。
ダルビッシュ君がかっこいいから東北を応援していたけど、だんだん負けている北大津が気になってきた。4回、守備で併殺を決めた。今のはいい動き。こういうプレーで自信をつかんでくれればいいのに。
スポーツって、何がいい方に向かうか分からない。私は4回転ジャンプを練習しだした3年前、左足の甲に大けがをした。3カ月、氷上練習が不十分だった。その期間に、コスチュームのサイズが変わるほど筋力トレーニングをやったことで、体のバランスが良くなった。
去年は夏の練習で右足首をねんざした。トランポリン練習で痛めたんだけど、おかげで集中力を切らしてはいけない、という戒めになった。今年は7月末の練習でスケートの刃で右肩の後ろを切り、6針縫った。まだ満足な動きはできないけれど、けがをした年は良いことがいつもあるので、前向きにシーズンに向かっていきます。
私にとっての甲子園はオリンピック。2年後のトリノでメダルを取れる、と思っている。無理だなんて思ったら、今の練習をがんばれないもの。課題は表現力。球児のみんなが観客の心をつかんでいるように、私も見に来た人に何かを感じられるような滑りをしたい。
(08/10)
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