兵庫県警薬物銃器対策課は11日までに、住宅で大麻草を栽培したなどとして、大麻取締法違反の疑いで神戸市の無職チュー・アン・トアン容疑者(24)らベトナム国籍の3人と日本人の男1人を逮捕した。
容疑は、昨年11月~今年7月、神戸市垂水区や兵庫県市川町の住宅で大麻草計530株(2億円相当)を栽培したり、営利目的で密売人に譲り渡したりした疑い。ベトナム人3人は黙秘し、日本人は容疑を認めている。
昨年11月に大麻草の栽培容疑で仲間のベトナム人学生を逮捕したのを皮切りに8日には、改造した住宅で大麻草を営利目的で栽培したとして、同県警組織犯罪対策課が大麻取締法違反の疑いで、姫路市四郷町見野の自営業ボン・チィ・トゥルン容疑者(33)らベトナム国籍の男女3人を逮捕していた。
県警はこれまでに栽培の手伝いなどをしていたベトナム国籍の6人を逮捕。トゥルン容疑者が住宅を購入するなどスポンサー的な役割をしていたとみている。
今年3月にも姫路市仁豊野(にぶの)と同市別所町のベトナム国籍の男女6人が大麻栽培をしていたため、大麻取締法違反(営利目的栽培)で逮捕されている。
姫路市民は「姫路には1970年代後半から、ベトナム戦争による難民を大量に受け入れる拠点があった。当初はまじめな難民ばかりだったのに、時代がたつにつれ、その親戚とかタチの悪い人物が来るようになり、生活に困っているベトナム人もいる」と話す。
しかも、ベトナムには長年の大麻栽培ノウハウがあり、世界中の大麻事件に関わるケースも多いという。
「ベトナムでは少数民族が大麻をスパイスとして使っていたし、合法だった時代が長い。世界中の闇社会では、濃い大麻成分の大麻草を栽培するため、ノウハウを持ったベトナム人を招聘するほど。そういう一部の悪いベトナム人がカナダ、米国、英国、日本などのベトナム移民に栽培技術を教えるんです」と事情通は話している。
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