生まれ変われるとしたら次は男性がいい 女性はもう結構です
生まれ変わるなら次は絶対男性になりたい。最近になってそう思ったのではなく、10代の頃からそう思っていた。「また女に生まれたい」と思った事は一度もない。
理由は特にハッキリはしていないし、スカートよりもパンツが好きだから…みたいな、どうでもいい理由だったりもする。
私は、女性らしいフェミニンな服が苦手だ。フリルとか、シースルーとか、ワンピースとか、リボンとか。いや36歳の私はもうリボンのついた服は着ないけれど、とりあえず男性が好みそうな服は若い頃から好きではなかった。
昔からデニムパンツが好きだし、Tシャツもスニーカーも好きだ。パンプスを履いたりもするけれど、スカートは履かない。常にパンツスタイル。"カッコいい"は好きだけど、"可愛い"はあまり好きではない。
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メイクも下手。顔の作りのせいなのか、アイラインを濃いめに引くとオカマさんみたいな顔になる。さすがに眉毛くらいは整えるし、リップくらいは塗るし、出かけるとなれば薄くメイクはするけれど、化粧品にお金を掛けた事なんて無い。清潔にはするけれどネイルアートにも興味が無い。
女性の甲高い笑い声もうるさくて苦手だ。グループ行動や陰口なんか、女子校時代にはいくらでもあったけれど、もういらない。カーストとか?マウンティングとか?もうそういう単語を聞いただけでバカバカしくて嫌になるし、そういうテーマの記事も嫌いだ。
女性っぽい中性的な男性は「優しそう」とプラスな言われ方をするけれど、女性は常に"女性"でいなければいけない。女らしさを保たなければいけない。
サバサバしている女性が好まれたりもするけれど、でもそれは「本当は女性らしい面もある」という一部分が見え隠れした時にサバサバ系が受け入れられるわけで、本当に裏も表もサバサバしている女性はあまり好まれない。
女子プロレスラーが男性に見える事はあるけれど、男子プロレスラーが女性に見える事は無い。お婆さんがお爺さんに見える事はあるけれど、その逆は無い。女性が女性でいる為には、髪型、メイク、ファッションなど、常に女性らしさを心がけていなくてはいけない。何もしなければ男に見えてしまうのだ。歳を取れば取るほど。
メイクやファッションなど、それらを楽しめる事が「女性の特権」なのかもしれないけれど、私は女性の特権にあまり興味が無い。時々本気で思う事がある。「ananって本当に買っている人がいるの?」と。美容室で時々パラパラと見るけれど、本当にあれを熟読している人がいるの?と。
そんなに女性でいる事が面倒なのであれば全てを放棄してしまえばいいわけだけど、勇気は無い。坊主にする勇気も、毎日スッピンで出掛ける勇気も、男性モノの服を着る勇気も、人前で股を広げて座る勇気も。何もかも。
女って本当に面倒くさいと思う時。結婚するとかしないとか、産むとか産まないとか、羊水が腐るとか、どんな人と結婚したとか、年齢とか若さとか、片付けられないとか、家事が出来ないとか。男性だったら言われないであろう事が女性には色々とある。
女は常に女でいなければいけない。少しでも女を捨てた行動に出ると「みっともない」と責められる。「尾木ママはいいな」と思ったりする。女っぽい男性は世間に受け入れられるから。
10代の頃は「カジュアルなファッションが好きだから、生まれ変わるなら男性になりたいなー」なんて思っていたけれど、30代になった今でも生まれ変わるなら男性になりたいという気持ちは変わっていない。