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東証大引け、続落 2カ月ぶり1万5000円割れ、商社株が安い

公開日時
2014/10/14 15:37
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 14日の東京株式市場で日経平均株価は5日続落し、連休前の前週末終値と比べて364円04銭(2.38%)安い1万4936円51銭で終えた。終値が心理的な節目である1万5000円を割り込むのは8月8日以来、約2カ月ぶり。欧州を中心に世界景気の減速を警戒する雰囲気が強かった。外国為替市場で円相場が一時1ドル=106円台まで上昇したこともあり、目先の利益をひとまず確定する売りが広がった。

 13日の米株式市場ではダウ工業株30種平均が約半年ぶりの安値をつけた。景気の先行き不透明感から運用リスクを回避する動きが加速。東京市場でもその流れを引き継ぎ、景気変動による収益への影響が大きい商社や海運などへの売りにつながった。

 米国の緩和的な金融政策が変化することへの警戒感も下げに拍車をかけた。米当局は今月下旬にも量的緩和の手段としてきた証券購入の停止を決定する見込み。同施策は世界の株式相場を押し上げる原動力になっただけに、「施策停止が経済や相場へ悪影響を与えかねないとの不安心理が改めて浮上して売りを促した」(野村証券の松浦寿雄シニアストラテジスト)という。

 JPX日経インデックス400も5日続落し、前週末比252.60ポイント(2.23%)安の1万1054.02で終えた。東証株価指数(TOPIX)も5日続落。28.82ポイント(2.32%)安の1214.27で終え、両指数とも5月30日以来、約4カ月半ぶりの安値をつけた。

 東証1部の売買代金は概算で2兆6864億円。売買高は27億5132万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1672と、全体の9割強を占めた。値上がりは131、変わらずは29だった。

 円高により輸出採算が一時期と比べて悪化するとの連想からトヨタマツダが下落。ソフトバンクが売りに押され、ファストリも下げた。三菱商住友商が売りに押され、郵船商船三井が年初来安値をつけた。

 エボラ出血熱の感染拡大に歯止めがかからず、ANAやJALなど空運株が下落。一方、治療効果が期待される薬をグループ企業が手掛ける富士フイルムが上げた。

 業績予想を10日に上方修正した高島屋が上昇。同じく前週末に2015年8月期の増益予想を発表した島忠が年初来高値を更新した。

 東証2部株価指数も5日続落した。ソディックラオックスが下げ、日本アビオ技研製が上げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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