ドイツ政府:2014、15年の成長率見通しを下方修正
10月14日(ブルームバーグ):ドイツ政府は2014、15年の同国成長率予想を下方修正した。来年の財政均衡を目指していたメルケル首相の計画に支障を来しそうだ。政府は輸出見通しの悪化を理由に成長率予想を引き下げた。
経済省の14日発表によると、14年の成長率は1.2%の見込み。4月時点は1.8%を見込んでいた。15年予想は1.3%と、従来の2%から下方修正された。今年1-3月(第1四半期)の実績は0.7%成長で、政府は来年の財政均衡への期待を強めていた。
ガブリエル経済相は電子メールでの発表で、輸出の先行きには「ひどい荒波が予想される」とし、インフラ投資拡大を呼び掛けた。
8月の輸出は09年1月以来の大きな落ち込みだった。欧州経済研究センター(ZEW)がこの日発表した10月の独景況感指数は約2年ぶり低水準。
経済省は今年の輸出伸び率を3.4%、来年を4.1%と予想した。来年は世界経済が改善すると見込んでいる。雇用堅調に支えられた内需が、独経済成長の主な原動力となるだろうとの見方も経済省は示した。
原題:Merkel Balanced Budget in Jeopardy as Economic PaceSputters(抜粋)
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更新日時: 2014/10/14 22:07 JST