新疆無差別殺傷:「12人に死刑」 中級人民法院判決

毎日新聞 2014年10月13日 21時27分(最終更新 10月13日 22時20分)

 【上海・隅俊之】中国・新疆ウイグル自治区カシュガル地区ヤルカンド県で7月28日未明に起きた無差別殺傷事件で、カシュガル地区の中級人民法院(地裁)は13日、事件に関与したとしてテロ組織を率いた罪や故意殺人罪などに問われたウイグル族とみられる12人に死刑、15人に2年の執行猶予付きの死刑を言い渡した。自治区の政府系サイト・天山網が伝えた。

 ほかに、9人に無期懲役、20人に懲役20〜4年を言い渡した。また、2人の刑の執行を猶予したとしている。中国当局はこの事件で215人以上を拘束している。天山網は一部の被告に判決を言い渡したとしており、今後、さらに判決が出るとみられる。

 天山網によると、事件ではおのや刃物で武装したグループが地元政府庁舎や派出所を相次いで襲撃し、市民やウイグル族の幹部も殺害した。武装グループによって漢族35人を含めた37人が殺害され、警察当局は59人を射殺した。

 事件の詳細は依然として不明だが、当局は「組織的かつ計画的な暴力テロ」と断定。数百人による大規模なものだったとみられ、当局発表で197人が死亡した2009年のウルムチ騒乱以降、最大規模の衝突となった。

 新疆ウイグル自治区では今年4月と5月に区都ウルムチで爆発事件が相次いで発生。自治区のバインゴリン・モンゴル自治州ブグル県でも9月に同時爆発事件が起きた。中国政府による少数民族政策への反発が背景に指摘されるが、中国当局は逆にウイグル族への締め付けを強化している。

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