バフェット氏「大間違い」の傷口にヘッジファンドが塩-空売りで
10月13日(ブルームバーグ):著名投資家ウォーレン・バフェット氏の傷口に、ヘッジファンドが塩を塗りこんでいる。バフェット氏は今月、英スーパーマーケットチェーン、テスコ株への投資は「大間違い」だったと認めたが、小売業界の最悪期はこれからとみるヘッジファンドが同社株を空売りしている。
ブルームバーグのデータによると、ランズダウン・パートナーズとローン・パイン・キャピタルがテスコ 株とJセインズベリー 株、WMモリソン・スーパーマーケッツ 株を空売りしている。ローン・パインはマークス・アンド・スペンサー ・グループ(M&S)株も空売りしている。
ドイツのディスカウントチェーン、アルディとリドルに加え、インターネット小売業者やコンビニエンスストアがシェアを伸ばす中、英国の昔ながらのスーパーマーケットチェーンは苦戦を強いられている。さらに、食料品値下がりが収益を圧迫する。
ロンドン在住の独立系アナリスト、ニック・バブ氏は「食料品小売りチェーンは空売り筋の格好の餌食になっている。悪いニュースに終わりが見えない」と話した。テスコとセインズベリーは増資をするかもしれないと付け加えた。
空売り対象の4社はコメントを控えた。ローン・パインとランズダウンの広報担当者も投資戦略についてのコメントを控えた。
テスコは先月、利益見通しを過大に報告していたことを明らかにして株価が急落した。
原題:Buffett Pain Is Lansdowne and Lone Pine Gain ShortingTesco (1)(抜粋)
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更新日時: 2014/10/14 02:37 JST