NOBORDER

  • Twitter
  • Facebook
  • はてなブックマーク
  • Pocket

特別インタビューや未公開映像が満載!遂に販売開始!ニューズオプエドDVD

【鈴木 博喜】

私に選挙権があるなら~わが子を守るための避難で投票権を失った人々の「争点」【福島県知事選】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

福島の山-2

 26日投開票の福島県知事選。ふるさとから住民票を移して県外に避難した人々は、遠くから見守ることしかできません。福島を棄てて逃げて行ったお前たちが口を出すな?そうでしょうか。彼らはわが子を放射線被曝から守るために苦渋の選択を強いられたのです。原発事故さえなければ、今回の選挙で一票を投じる権利があったのです。不本意な県外避難で投票の権利を失った3人に、前副知事の圧勝ムード漂う県知事選について寄稿してもらいました。題して「私に選挙権があるなら」

 

【被曝回避が自由にできる福島を】

 未来を大事にする人に投票したい。

 何よりもまず、人間を大事にする先にしか福島の未来は存在しないと思う。産業も経済も、そこに人間がいなければ持続できない。大人も子どもも「ここまでなら放射線を被曝しても大丈夫」という目安は存在しないというのが、国際機関での合意だ。原発事故発生から3年半以上が過ぎて、ここから先は、「除染」では汚染を減らすのが難しいということも、国際的な合意だ。ならば「除染」以外の方法で、福島県民の命と未来を守る候補者に一票を投じたい。

 原発事故以降、福島県は一般住民への賠償に関して非協力的だった。県民が不安を抱くことを「不安になる方がおかしい」と抑え付けてきた。県内のメディアは県庁の顔色を意識した報道ばかりを流し、県民の目線での報道をしなかった。

 思ったこと、感じたことを互いに言い合える福島県をつくって欲しい。

 「不安だ」と自由に言えない状況と、家族を放射線被曝から守ることを許さない県庁。事実の一部しか報道しない県内メディア…。そういうものから逃れるために、私は県外避難を選んだ。

 今回の県知事選挙では、不安に思うことは自由に口にできて、被曝を防ぎたい人は避難も防護も自由にできて、原発事故と避難の実態が明らかにできるような、「本当がある福島県」をつくる人が選ばれることを願う。

(伊達市から北海道へ。男性・56歳)

 t02200165_0800060013094629947

副知事として佐藤雄平知事とともに原発事故後の県政を担ってきた内堀候補が圧勝すると言われる福島県知事選。わが子を守るために県外避難を選んだ人々の願いはやはり、子どもたちを放射線被曝から守る県政だ

1 2 次へ

TOP

ニューズ オプエド

ニューズ オプエド
ただいま放送中

読み込み中...
-->