2014年「最も太太しく嘘っぱち宣伝をしてきたで賞」受賞商品決定
ネスレの商品「アレーテ」の飲む粥製品に対しては、2007年ドイツ小児科・児童医学会(Deutsche Gesellschaft für Kinder- und Jugendmedizin)が、その健康危害の危険性から「無責任」と指摘して、その市場販売の停止を要求していた。この度、スポークスマンの言によれば、そのような商品の批判に応えて、数年前から商品の改善に努めてきたというが、当医学会を始めとして、他学会や研究所から依然として、過食の危険性と乳幼児の虫歯形成を招くとして、当商品の飲食を原則として不適切と言明している。
「黄金のシュークリーム賞」は2009年から2012年、及び2014年には「その年最も太太しい嘘っぱち宣伝」をした食料品に贈られ、2013年には「最も太太しくペテン宣伝をした児童向け食品」を選ぶなど、児童に対して誤解を招くような宣伝に対して、食品産業界全体の責任を促した。
フードウォッチのこれまでの受賞商品を概観すると、児童向けに宣伝され、実際には偏った栄養摂取を助長し、その商品の摂取が健康を増進するかのように宣伝がなされている商品の受賞が多い。
以上の記事はドイツ語圏におけるフードウォッチの投票結果であり、オランダ語圏のフードウォッチで行われた「今年最も太太(ふてぶて)しく嘘っぱち宣伝をしてきたで賞」の2014年の受賞商品は、コカ・コーラの「カプリソーネマルチビタミン」に決定した。約2万6000人の投票者のうち、約38%にあたる1万人が当商品に投票して、受賞が決定した。
なお、「カプリソーネ」は既に、2013年にドイツ語圏で行われたフードウォッチの当市民投票における受賞者であった。200mlのアルミパックに6つ半の角砂糖が入り(コーラやファンタの砂糖の含有量にもほぼ匹敵)、肥満を助長するこの清涼飲料水は、スポーツイベントでのスポンサー事業、独自のスイミングバッジの授与、学習用製品にロゴを入れての配布などを通して、製品に対して過剰にポジティヴな宣伝活動をしていた。
(DAILY NOBORDER編集部)
写真:フードウォッチ(www.foodwatch.org)HPより