(cache) 秩父で龍勢祭　アニメ「あの花」龍勢も奉納、声優の茅野さんが口上

2014年10月13日(月)

秩父で龍勢祭　アニメ「あの花」龍勢も奉納、声優の茅野さんが口上

秋の大空へ一気に打ち上げられた龍勢＝１２日、秩父市下吉田の椋神社周辺

　秩父市下吉田の椋神社例大祭で行われる付祭「龍勢祭」（県指定無形民俗文化財）が１２日、同神社周辺で開催され、伝統を受け継ぐ２４流派が３０本近い龍勢を大空高く打ち上げた。祭りには約１０万２千人の見物客が訪れ、終日にぎわった。

　龍勢は４００年以上の歴史があり、農民ロケットとも呼ばれている。長さ約１５メートルの青竹に火薬筒を縛り付けた龍勢に点火すると、ロケットのように約２００～３００メートル上空にまで一気に到達する。ごう音を立てて舞い上がるさまが龍の姿に似ていることから、龍勢の名前がついたとされる。

　あいにくの曇り空となったが、「トザイ、トーザイ」の口上の後、爆音とともに見事に打ち上がると、観客席からは大きな拍手と歓声が上がっていた。秩父を舞台としたアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の龍勢も無事奉納され、本間芽衣子役の人気声優・茅野愛衣さんが口上を務めた。

　１０年ほど通い続けているという川越市の会社員山口貴弘さん（４４）は「知名度が上がり、年々来る人が多くなっている気がする。（火薬筒が）跳ねるのも楽しいけど、年々打ち上げ技術も上がってますね」と話していた。

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