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あの有名サービス運営社 戦前日本を体感できる珍しいサイトを続々と

昭和初期から戦前にかけての雑誌や絵葉書、音楽などをデジタルデータ化して販売する珍しいサイトが相次いで立ち上がっている。「ウェブ魚拓」というサービスを運営していることで知られる式会社アフィリティー(仙台市宮城野区、新沼大樹社長)によるものだ。新たな「デジタルアンティーク事業」として、著作権が切れた戦前のコンテンツを70年以上経った現在に蘇らせる。

「ウェブ魚拓」で知られるアフィリティーが新事業

「蓄音機.com」などのデジタルアンティーク事業はアフリティー内の一組織として「石乃浦骨董店」という名前で運営されている
 アフィリティーという会社名は知らなくても、ウェブ魚拓という無料サービスを使ったインターネットユーザは多いかもしれない。
 
 同サービスは2006年の開始。URLを入れるだけで、そのWebサイトのページがそのまま“魚拓”のように保存され、誰もが閲覧できるようになるというもの。一定期間を過ぎると消されてしまうネット上のニュース記事を記録しておきたい場合などに広く活用されている。
 
 ネットコンテンツを記録しておくことが重要だとの思想を受け継ぐような形で、この夏に同社が始めたのが、戦前のアナログコンテンツをデジタル化して蘇らせようというデジタルアンティーク事業だ。
 
 最初に立ち上げた「蓄音機.com」では、SPレコードという蓄音機用の音源をデジタル化。浪花節や義太夫、流行歌、童謡、落語、軍歌まで2600曲を公開している。1曲あたり200円ほどで販売されており、試聴も可能だ。

戦前の版権切れ雑誌や絵葉書などを徹底収集

戦前に国が刊行していた週刊誌『写真週報』をデジタル化して販売する「写真週報.com」
 続いて立ち上げた「写真週報.com」は戦前に国が刊行していた週刊誌『写真週報』をデジタル化して販売するサービスとなっている。
 
 同雑誌は昭和13(1938)年から敗戦直前の昭和20(1945)年7月まで、国民の戦意を高める目的で約375回にわたって発行されていた。このうち、同社が入手できた約300号分を公開。また、無料コンテンツとして旧字体で書かれた記事を現代字に直して一部を公開している。
 
 さらに3つ目のサービスとして今月(8月)は「絵葉書.com」をオープンした。
 
 こちらも戦前の著作権切れの絵葉書をデジタル化して200円程度で販売するサービスで、大正から昭和初期にかけての名所旧跡や町並み、著名人などを写したり、描いたりした絵葉書が並んでいる。

異空間に落ち込んだかのような気分になれる

8月22日にオープンしたばかりの「絵葉書.com」
 これらの事業は同社の並河岳史取締役が考案し、その弟である並河理史氏が運営を担当している。同氏によると「兄はとにかく大量に集めることが大事、と言って雑誌や絵葉書、レコードを相当に買い込んできた。それらに埋もれながら一曲ずつ録音したり、雑誌をスキャンしたりして終わりが見えないような作業に日々没頭しました」と話す。
 
 とはいえ、原盤である雑誌やレコードは戦前に出回っていた物だけに手に入れづらいケースも多く、今も雑誌の欠番はオークションなどで集めたり、デジタル化したりする作業が日々続けられている。
 
 「当時の音楽や雑誌を眺めていると、軍国化に使われていたという共通項が見えてきた」と並河氏はいう。そのため、歴史的に価値のある資料としてはもちろんだが、音楽や絵葉書は“アンティーク”として、趣味的に聴いたり眺めたりするだけでも十分に楽しめそう。
 
 3つのサイトに行くと、ネット上ではなかなか見聞できない70年以上前の日本が再現されているかのようで、異空間に落ち込んだかのような気分が味わえるはずだ。

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