かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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小林製薬 ヒフミド モイスチャーローション 解析




  皮膜力:★★☆☆☆
  保湿力:★★★★★        

伸びの良さ:★★★☆☆     
抗酸化作用:★★★☆☆  

しっとり感:★★★★☆          
サラサラ感:★★★★☆  
保湿持続性:★★★★☆         
敏感肌適正:★★☆☆☆         
 価格適正:★★★☆☆         (115ml:3240円) 

 総合評価:★★★☆☆-


グリセリン・ベタイン・ラフィノースなど

ベースはベーシックな保湿剤が基本ですね。


ただ1,2-ヘキサンジオールは抗菌性のアルコール基剤で、

濃度が高いと刺激にも転じます。


この化粧水は防腐剤を配合していませんが、

こういった成分が高配合になることで

ある程度の防腐剤としての働きもするということは知っておくべきでしょう。

(実際にはセラミド原料のキャリーオーバーにほぼ必ずパラベンも入っていますけどね)



セラミド2

はヒト型セラミドの中でも特に『保湿』の力が高いと言われています。

まぁセラミドってのは脂質なので

単純な親水性成分の保湿とは別なのですけどね。



ちなみに

『合成セラミドの3倍』

というふうに謳っていますが

これはあくまで合成ラセミ体セラミドとの比較なので、
(合成ラセミ体セラミドはそもそもセラミドとして化粧品にはほとんど使われません)

別にこの化粧品のセラミド2が、

他の化粧品のセラミド2より優れているわけではない

ということには注意です。


ですからこの広告の仕方には疑問が残ります。



あと『セラミド』というのは複数の種類が混在した方が

高いバリア機能を発揮することが知られています。


なのでセラミド2だけ配合したとしても、

それだけではセラミド化粧品として優れているとは言えないわけですね。



とはいえポリクオタニウム‐51や61など、

『リピジュア』と呼ばれる保湿成分なども入っているので、


皮膚表面の保湿機能はかなりのものです。



しかしこういった高分子ポリマーを配合すると、

セラミドが角質に浸透しにくくなりますよね。


セラミドっていうのは角質層の細胞間脂質です。

ですから

角質層に浸透しなければセラミド本来の効果は発揮できません。



この化粧水の性能だけを見れば、

優れた皮膚表面の保湿機能は高く評価できますが、

実際に「セラミド」の効果としてその効能があるわけではない…

というのは注意しておく必要があるでしょう。


その点を考えると、

価格も費用対効果として十分とは言いにくいような気がしますね。





小林製薬 ヒフミド モイスチャー ローション

成分
水 グリセリン ベタイン ラフィノース 1,2ヘキサンジオール セラミド2 ダイズ発酵エキス ポリクオタニウム-51 ポリクオタニウム-61 PCA イソステアリン酸 BG PEG-60水添ヒマシ油 アルギン酸Na キサンタンガム クエン酸Na

115ml 3,240円

「人の肌に存在するセラミドと全く同じ構造をもつヒト型セラミドを使っているから、合成セラミドと比較して保湿力は約3倍! 天然型セラミド2を配合したことで、肌老化につながる乾燥から守り、肌の基礎力を高めます。」





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