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2007/04/22 Sun  23:42
カエルニュース 第264号

Sunday, April 22, 2007 11:15 PM
カエルニュース 第264号



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  社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン
 \^o^/「カエルニュース」 第264号 2007/4/22 \^o^/
    http://www.abetomoko.jp/ 

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   ★☆ テロが私たちの社会から奪うもの ☆★     

 4月17日選挙戦の最中に暴漢に襲われた長崎市の伊藤一長市長
が、翌18日の未明に死去されたことが報じられた。
 第一報を伝えられた安倍総理は「厳正な捜査と真相の究明を
望む」とコメントし、翌18日には「民主主義への挑戦であり、
断じて許すわけにはいなかい」とその表現を変えたが、果たし
て事態の深刻さを本当はどう受けとめているのだろうか?その
後、暴力団員による銃使用の立てこもり事件があり、政府も銃
器の取り締まりの強化に乗り出した。
 またNHKをはじめテレビ・新聞各社は、長崎市とこの容疑者の
間に生じた行政トラブルを熱心に報じているが、こうした暴力
を生ぜしめた政治・社会状況の深刻さには極めて感度が鈍いと
言わざる得ない。現在の状況は、明らかに「政治活動における
表現の自由への暴力的な封殺」、政治家とその主張の社会的・
物理的抹殺と見据えないと、大局を見失うような気がしてなら
ない。
 伊藤市長の亡くなられた朝、私は偶然にも関西に暮らす母方
の伯父の訃報を受けた。78歳になった伯父は母の従兄に当たり、
3月下旬に脳梗塞を起こし、一度は回復したものの心筋梗塞を併
発して亡くなったのであるが、実は想像を絶するような不幸な
過去を経験している。
 彼は1928年4月16日午後10時過ぎ、特高警察による拷問を受け
た民政党員の救援活動にあたっていた弁護士坂口啓一が右翼国
粋会員達の手によって惨殺された事件の弁護士の遺児である。
伯父はまだ母親の胎内に宿ったばかり、2歳になる姉は父の死も
知らず、無邪気に遊ぶ姿が人々の哀れを誘ったと当時の新聞は
伝えている。20名余りの暴漢が伯父の父達の集う住居に乱入し、
県議や弁護士を次々と殺害したというこの事件は、一方である
新聞には「大惨劇の真相は?政治的な色彩はなく凶行も発作的
らしい」とも報じられている。
 1928年という年は、すでに治安維持法下におかれ史上初の普
通選挙(もちろん女性には投票権はない)が行われもしたが、
いわゆる無産政党はとりわけ官憲から厳しく弾圧され、民政党
に対しても右翼勢力からの攻撃が仕掛けられ、検察や法相すら
もそれをあえて黙認していた時代でもあった(この事件は29年
に貴族院予算総会質疑で取り上げられているが、法相は逃げの
答弁に徹した)。
 今で言うところの人権派・社会派弁護士であった伯父の父は、
そんな時代風潮の中で、幼子と身重の妻を残して殺されていっ
たのである。その後、女手一つで二人の子どもを育てた伯父の
母の苦労は並大抵のものではなかったろうし、伯父もまた父の
顔すら知らず、また一度もその胸に抱かれることもなく成長し、
戦後の混乱を生き抜いた。そして仕事の傍らには大阪の水泳協
会会長を務め、昨年その職を辞したばかりであった。
 果たして今の時代は中国への侵略戦争から第二次大戦へと突
き進んでいくあの昭和の初期とは異なり、「平和と民主主義、
そして言語の自由」が保障されていると言い切ることが本当に
出来るだろうか?伊藤市長への襲撃事件とその後の政治家の対
応・メディア論調は、暴力が支配する社会への危機感があまり
にも欠けているように思えてならない。
 二度と再びあの暗黒の昭和の歴史を繰り返させてはならない。
伯父や伯父の姉、伯父の母が背負った運命、伯父から父親を奪っ
た理不尽な暴力を再びはびこらせることのない社会と政治をつ
くらねばならないと改めて伯父の霊前に誓い、また伊藤一長長
崎市長のご冥福を祈った。

                     阿部 知子 


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
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