今週のメルマガの補足をしておく。朝日新聞の「他社も慰安婦の強制連行を報道した」という逃げ口上は見苦しいが、事実である。中でも最も罪が重いのはNHKだろう。いわゆる番組改編問題の原因になった女性国際戦犯法廷では、昭和天皇を弁護人なしで欠席裁判にかけ、次のような「判決」を下した。
検察団が被告人天皇裕仁について立証したことを認定し、天皇裕仁は、共通起訴状中の人道に対する罪の訴因1と2である強姦と性奴隷制についての責任で有罪と認定する。
これを主催したバウネット・ジャパンの松井やより(元朝日新聞記者)によれば、慰安婦は「戦時性暴力」だというが、これは間違いである。戦時性暴力というのは、戦争にともなって起こる強姦などの性犯罪であり、日本軍はそれを防ぐために慰安所を設置したのだ。

ところがこの「戦犯法廷」は、吉田清治などのデマを根拠に慰安婦を戦争犯罪として糾弾し、昭和天皇に強姦で有罪を宣告した。吉田の証言の中にも、慰安婦を強姦したなどという話は出てこない。それをNHKがETV特集で45分も放送したのも驚くべきことだが、問題になったのはもっぱらその編集にNHKの幹部が介入したことだった。

これについてバウネットがNHKに対して訴訟を起こし、一審・二審では「期待権」なるものを裁判所が認めたが、最高裁ではNHKが勝訴した。これについては2005年に、朝日新聞が「安倍晋三氏などが政治介入した」という記事を出して一騒動あったが、こんな非常識な番組を批判するのは当然だし、再編集するのも当然だ。本来は没にすべきだった。

今までこの種の問題では「報道の自由」ばかり強調されてきたが、慰安婦問題はマスコミの別の意味の恐ろしさを思い知らせた。彼らが20年以上、嘘をつき続ければ、もともと存在しない「慰安婦問題」を作り出し、日韓関係をめちゃくちゃにすることもできるのだ。

マスコミに不可侵の特権はない。朝日の植村元記者を国会に喚問し、「挺身隊の名で強制連行」という記事を書いた経緯を問いただすべきだ。NHKもあらためてETV特集「問われる戦時性暴力」の内容について総括し、視聴者に謝罪する必要がある。