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 シリア内戦の和平調停にあたる国連のデミストゥラ特使は10日、シリア北部のトルコ国境に近い都市アインアルアラブ(クルド名=コバニ)が過激派組織「イスラム国」に制圧された場合、1万2千人以上の民間人が「虐殺される恐れがある」と警告した。スイス・ジュネーブの国連欧州本部での記者会見で述べた。

 同特使によると、アインアルアラブには高齢者ら700人が取り残され、民間人約1万2千人が周囲に逃れているという。

 同特使は、1990年代のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で7千人以上の住民が殺害された「スレブレニツァの虐殺」などを列挙。米国主導の空爆の効果が「十分でないかもしれない」と指摘し、「イスラム国」からアインアルアラブを守るために、トルコから「十分な装備」を備えた「義勇兵」が向かうことを認めるべきだと主張した。(ジュネーブ=松尾一郎)