小北清人
2014年10月11日15時38分
鎌倉や江の島など神奈川県の湘南地域をゴトゴト走る緑色の江ノ島電鉄(江ノ電、10キロ)。首都圏にありながら昭和のローカル線を思わせるたたずまいに、訪れる観光客が絶えない。その江ノ電がいま、各地の中小鉄道と「ミニ鉄道連合」の動きを進めている。
長野県から来た18人のツアー客が9月1日朝、江ノ島駅(神奈川県藤沢市)から江ノ電に乗り込んだ。
長野県松本市の「アルピコ交通」が企画した「江の島探検・鎌倉散策」。「山から海へ」が売り物のツアーで、観光バスで4時間かけて前日に江の島に到着。1泊した後、江ノ電に乗って鎌倉へ。ガイド役は江ノ電の社員が務めた。
「江の島は中学の修学旅行以来。この時期にまだサーフィンをやっている人がいるのに驚いた。やはり山地の松本とは違う」と長野県安曇野市の松尾敏孝さん(71)。妻の嘉代子さん(72)は「大手の旅行会社のツアーだと追い立てられるように移動するので、くたびれる。1カ所に長くいられるのがうれしい」。
8月下旬には逆に、江ノ電の企画で、湘南から長野県の上高地に行く1泊2日の「海から山へ」のバスツアーがあった。アルピコ交通が運営する松本電鉄上高地線(14・4キロ)の終点、新島々駅は上高地や乗鞍に向かう足場となる。
こうした交流ツアーは、両社が昨年11月に結んだ観光交流協定で本格化。発売からすぐに完売したツアーもあった。「観光やイベント交流にとどまらず、地域交流に広げていきたい」とアルピコの担当者は話す。
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