米国株に忍び寄る弱気相場、一部にリスク回避の動き見え隠れ
10月9日(ブルームバーグ):S&P500種株価指数は9月に記録した最高値からまだ4%弱下げた水準にとどまっているが、米国株の他の指標には、金融政策の最終的な「正常化」を前にリスクを回避する動きが浮き彫りになっている。
最も目立つのはエネルギー関連株の指標に連動する上場投資信託(ETF)「SPDR S&P石油・ガス探査生産ETF 」(運用資産11億ドル=約1190億円)。6月の最高値から24%下落した同ETFは今月8日に反発したものの9日には再び下落に転じ1年1カ月ぶりの安値を付けた。原油は2013年9月の高値から22%下落。ドル高に伴い一次産品価格が下落していることが背景にある。
原油の値下がりは米経済の多くの分野に朗報ではあるが、原油価格とS&P500種は通常、正の相関 があり、同じ方向に動く傾向があることに留意しなければならない。近年はこの相関関係は弱まり、7月後半から8月前半には負の相関になっていた。直近で負の相関がかなり続いたのは、08年のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス経営破綻のころだった。
「マーケット・ベクトル金鉱株ETF 」に代表される金鉱株は浮き沈みが非常に多かった。あまり意味はないかもしれないがとにかく言及してみよう。同ETFは年初来高値から23%下落し、11年の最高値から67%下げたが、昨年12月に付けた5年ぶりの安値を上回る水準を何とか維持している。
超小型株は弱気相場に向かいつつある。ラッセル・マイクロキャップ指数 は今年3月の最高値から15%下落した。同指数の構成銘柄1600社余りの時価総額平均は2億6000万ドル。エネルギー関連株と共に超小型テクノロジー株が下げの中心だ。
大型株に話を戻すと、自動車株が弱気相場に近づいている。S&P500種の構成銘柄で自動車メーカーと自動車部品メーカーの7銘柄から成る指数は7月に付けた10年ぶりの高値から18%値下がりしている。
原題:Stealth Bear Markets in U.S. Stocks Are Hiding Under theBushes(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Michael P. Regan mregan12@bloomberg.net
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更新日時: 2014/10/10 11:32 JST