今日、日本国民が、「戦後70年間平和憲法を守り、貫いてきた」ということでノーベル平和賞を受賞するかもしれません。
日本国憲法については、このブログを作ったときからずっと書きたかったことがあります。ずっと、時間が見つからなくて書けずにいたのですが、今日、このノーベル平和賞を「受賞しなかった」という結果を聞いた後だと、もう気持ちが凹んで書けなくなるかもしれないので(笑)、詳しく書くことは諦めて、本日、一度書いておくことにしました。
まずは、日本国民が70年間大切にしてきた平和憲法を、今、安倍政権がどんなふうに扱っているかを知っておいてください。
《平和憲法による本当の戦争抑止力》
このブログを作ってから、ずっと書きたかったのに時間がなくてまだ書けていないことがあります。それは、今まで、日本国憲法がどんな素晴らしい戦争の抑止力であったかということです。
「戦争放棄」という発想の素晴らしさばかり取り上げられるため、多くの人は、単純に「戦争しないことが平和につながる」と思っていると思います。
ですが、平和憲法による戦争抑止力はそんな単純なものではありません。
ある程度の年齢になっている人なら、「戦後、日本は戦争を放棄して、軍事費にお金をかける必要もなければ、若者の時間を兵役で奪うこともなかったため、あれだけ短期間に復興し、高度経済成長を遂げた」という話を聞いたことがあるでしょう。
そして、バブル期前後までには社会人になって、ビジネスの場で活躍していた人であれば、 日本は、高い技術力と経済力を持っているがゆえに、国際ビジネスの場でも尊重されていたということを肌で実感していたのではないでしょうか。
戦争を考えるとき、相手国にだって相手国の事情も感情もあります。
まず、全世界が一目置いている力のある国(*)であれば、そこと戦争して世界中から非難を浴びることは自国にとって不利です。どうしても躊躇するでしょう。
そして、その国が自国に対して利益をもたらすのであれば、戦争で勝ち取って支配下に置くよりもビジネスで良好な関係を築いていた方が得と思うものです。日本の技術力に助けられるのなら、日本製品で自国の文化が潤うのなら、日本とビジネスをすれば自国の企業が発展するのなら、他国も、日本と戦争などという愚かな手段にもでないでしょう。
これが日本の平和憲法による大きな戦争抑止力だったのです。そして、今やこれが安倍政権によってめちゃくちゃにされています。
経済格差ばかり大きくして何も生み出さないアベノミクスは、国力を落とし、国を支えるべき労働層を疲弊させています。
第一次安倍内閣によるゆとり教育も、日本の教育水準を大きく落としました。どう考えても、今、企業内での開発にかかる技術者の戦力も、以前よりは下がっているでしょう。日本のメーカーは、今後、今までのような高い技術力を誇る製品を輸出し続けることなどできない可能性が高いです。
そして、来年の軍事予算要求額は、過去最高の5兆円超えです。
(ちなみに、このリンク先によると、この軍事予算が必要なのは、中国対策とのことです。これに対する私の意見は、前にも書いたように「ばかばかしい」です。今回、多数の中国人が日本国憲法のノーベル平和賞受賞のための署名に協力してくれているそうです。中国に対して、本当に恥ずかしいです。また、実際のところ、自衛隊を派兵したい行き先も、イラク、シリアだということが見えてきました。中国ではありません。(これについては、また今度書きます。))
この軍事予算は国税なので、この予算自体は、税金によって国民を貧乏にするだけですが、実際のところは、武器輸出も解禁にしたのだから、当然、兵器メーカーでは、今までより人材も予算も兵器開発に投入していることでしょう。もう、戦後の高度経済成長を果たしたような日本は姿を消してしまいました。
これから、どうやって古きよき日本を取り戻していくのか、もう想像もつきませんが、その前に安倍政権を止めたいです。
* 《追記です》
わかると思ったので書かなかったのですが、わからない人がいるようなので補足します。世界中からの非難を恐れて他国に日本への攻撃を躊躇させる、この「力」とは、決して武力ではありません。経済力、技術力です。
そして、もう1つ、本来の意味での憲法9条の力、世界の平和を導いていく存在として、平和を尊重する人々から尊敬されるがゆえに得られる力です。他国を攻めるための武力を持ち、他国を攻めることができる法律を整備してしまえば、この力は当然失われます。
つまり、これは中国やロシア、アメリカなどの大国は持っていない力です。
《ノーベル平和賞の発表を終えて》
発表直前に見つけたツイートと、それに返信する形で、発表を聞いた後に私が置いたツイートです。
日本国憲法については、このブログを作ったときからずっと書きたかったことがあります。ずっと、時間が見つからなくて書けずにいたのですが、今日、このノーベル平和賞を「受賞しなかった」という結果を聞いた後だと、もう気持ちが凹んで書けなくなるかもしれないので(笑)、詳しく書くことは諦めて、本日、一度書いておくことにしました。
まずは、日本国民が70年間大切にしてきた平和憲法を、今、安倍政権がどんなふうに扱っているかを知っておいてください。
- 平和憲法を改憲して、戦争をできる憲法にすることは、安倍首相の悲願です。
これは、多分誰でも知っている話ですね。理由は知らない人もいるかもしれません。これは、戦後すぐに改憲しようとして国民の反対に遭い、総理大臣の座を追われた安倍首相のお祖父さん、岸首相の遺志を継いでのことです(決して国民のためではありません)。
- なんと、我が国の首相は、我が国の憲法を堂々と「みっともない憲法」と呼んでいます(がーん)。(ソース:「みっともない憲法、はっきり言って」安倍・自民総裁 (朝日新聞デジタル))
- 今も改憲の準備を進めています。
第一次安倍内閣のときに改憲を断念し、「解釈変更」を持ち出してきたから、もう改憲は諦めたのかと思ったら、そんなことはありません。今も憲法改正のための準備を着々と進めています。(ソース:改正国民投票法が成立 憲法改正手続きが確定 投票年齢「18歳以上」へ(産経ニュース))
- 日本国憲法がノーベル平和賞を受賞することを心底嫌がっています。
自分の治める国がノーベル「平和」賞を受賞することに「「あり得ない」と警戒感」って、どんだけ平和が嫌いなんでしょう(呆)。
10日のノーベル平和賞発表を前に「憲法9条を保持してきた日本国民」が筆頭候補に挙げられて注目されている。。安倍政権からは「あり得ない」と警戒感が広がる。憲法9条のノーベル賞受賞が実現すれば東アジアの平和に貢献することは間違いない。 pic.twitter.com/4TGhd10Rn1
— 伊波 洋一 (いは よういち) (@ihayoichi) 2014, 10月 7
- 憲法9条の説明を削った教科書が出現。
どうしてこんなあからさまなことができるのか(驚)。社会科の教科書といえば、国の政策を如実に反映するものです。そして、若者の思想教育に大きく影響し、将来の日本をすっかり変える力を持っています。「無法国家丸出し」と呼ばれて当然でしょう。
(ご注意:ちなみに、この新聞記事の投書が下のツイートでしか見つけられていないのでこのツイートを置きましたが、この新聞を画面で拡大して読んだところ、「憲法が8条から10条に飛んでいる」というのは間違いです。今まであった「9条」という文字とその意義が教科書から消えていたということのようです。そもそも、小学校の教科書に憲法の全文なんて、元々掲載されていませんでしたよね。ツイートされた方は、見出しに驚いて、ちょっと勘違いなさったのでしょう。)
“@boruchiyan: えっ!!小学六年生の社会科の憲法が8条から10条に飛んでいる。
何故9条は抜けているの??? pic.twitter.com/euCHP8H3UJ”
いよいよ無法国家丸出し。
— ikemendaddy (@tohohoseikatsu) 2014, 10月 3
- 「解釈改憲」などという本来あるべきではない卑怯な手続きを作って、平和憲法を骨抜きにした。
主に集団的自衛権容認の閣議決定のことを言っていますが、それだけでなく、平和憲法は、実際のところもう安倍政権のせいですっかり骨抜きです。
安倍政権は、武器は輸出できるようにするし、まだ法律も整備されていないうえ、国民には「戦争はありえない」と言っているのに、諸外国にはあたかも戦争できるようになったかのように吹聴して回って、皆に「二枚舌」と呼ばれていて、すでに、たとえ安倍政権が退陣しても、この後の政権が後戻りするのが難しい状態になっています。
しかも、「平和憲法が骨抜き」というのは、上のようなことだけではありません。
それが私の書きたかったことなので、それについて次に書きます。平和憲法による(多分、多くの人が)思ってもみなかった戦争抑止力のことです。どうか、一度目を通して考えてみてください。
《平和憲法による本当の戦争抑止力》
このブログを作ってから、ずっと書きたかったのに時間がなくてまだ書けていないことがあります。それは、今まで、日本国憲法がどんな素晴らしい戦争の抑止力であったかということです。
「戦争放棄」という発想の素晴らしさばかり取り上げられるため、多くの人は、単純に「戦争しないことが平和につながる」と思っていると思います。
ですが、平和憲法による戦争抑止力はそんな単純なものではありません。
ある程度の年齢になっている人なら、「戦後、日本は戦争を放棄して、軍事費にお金をかける必要もなければ、若者の時間を兵役で奪うこともなかったため、あれだけ短期間に復興し、高度経済成長を遂げた」という話を聞いたことがあるでしょう。
そして、バブル期前後までには社会人になって、ビジネスの場で活躍していた人であれば、 日本は、高い技術力と経済力を持っているがゆえに、国際ビジネスの場でも尊重されていたということを肌で実感していたのではないでしょうか。
戦争を考えるとき、相手国にだって相手国の事情も感情もあります。
まず、全世界が一目置いている力のある国(*)であれば、そこと戦争して世界中から非難を浴びることは自国にとって不利です。どうしても躊躇するでしょう。
そして、その国が自国に対して利益をもたらすのであれば、戦争で勝ち取って支配下に置くよりもビジネスで良好な関係を築いていた方が得と思うものです。日本の技術力に助けられるのなら、日本製品で自国の文化が潤うのなら、日本とビジネスをすれば自国の企業が発展するのなら、他国も、日本と戦争などという愚かな手段にもでないでしょう。
これが日本の平和憲法による大きな戦争抑止力だったのです。そして、今やこれが安倍政権によってめちゃくちゃにされています。
経済格差ばかり大きくして何も生み出さないアベノミクスは、国力を落とし、国を支えるべき労働層を疲弊させています。
第一次安倍内閣によるゆとり教育も、日本の教育水準を大きく落としました。どう考えても、今、企業内での開発にかかる技術者の戦力も、以前よりは下がっているでしょう。日本のメーカーは、今後、今までのような高い技術力を誇る製品を輸出し続けることなどできない可能性が高いです。
そして、来年の軍事予算要求額は、過去最高の5兆円超えです。
(ちなみに、このリンク先によると、この軍事予算が必要なのは、中国対策とのことです。これに対する私の意見は、前にも書いたように「ばかばかしい」です。今回、多数の中国人が日本国憲法のノーベル平和賞受賞のための署名に協力してくれているそうです。中国に対して、本当に恥ずかしいです。また、実際のところ、自衛隊を派兵したい行き先も、イラク、シリアだということが見えてきました。中国ではありません。(これについては、また今度書きます。))
この軍事予算は国税なので、この予算自体は、税金によって国民を貧乏にするだけですが、実際のところは、武器輸出も解禁にしたのだから、当然、兵器メーカーでは、今までより人材も予算も兵器開発に投入していることでしょう。もう、戦後の高度経済成長を果たしたような日本は姿を消してしまいました。
これから、どうやって古きよき日本を取り戻していくのか、もう想像もつきませんが、その前に安倍政権を止めたいです。
* 《追記です》
わかると思ったので書かなかったのですが、わからない人がいるようなので補足します。世界中からの非難を恐れて他国に日本への攻撃を躊躇させる、この「力」とは、決して武力ではありません。経済力、技術力です。
そして、もう1つ、本来の意味での憲法9条の力、世界の平和を導いていく存在として、平和を尊重する人々から尊敬されるがゆえに得られる力です。他国を攻めるための武力を持ち、他国を攻めることができる法律を整備してしまえば、この力は当然失われます。
つまり、これは中国やロシア、アメリカなどの大国は持っていない力です。
《ノーベル平和賞の発表を終えて》
発表直前に見つけたツイートと、それに返信する形で、発表を聞いた後に私が置いたツイートです。
『憲法9条のノーベル平和賞受賞への期待の高まり。「そんなことになったら自民党は終わりだ」と自民党改憲派閣僚…』
自民党、どれだけ戦争したいんだよ?
10月7日高知新聞 pic.twitter.com/K3T8zMfQDC
— きづのぶお (@jucnag) 2014, 10月 10
ノーベル平和賞、今回の日本国憲法ノミネートは、現政権がこんな現状を白状したことに大きな意味があったと思います。→『憲法9条のノーベル平和賞受賞への期待の高まり。「そんなことになったら自民党は終わりだ」』これは、必ず広めましょう。 @jucnag
— もこ (@moko20140708) 2014, 10月 10
日本は今平和を守ってるとは言えないのに、実際のところ、今回受賞しても実を伴わなかったでしょう。平和憲法を自民党からきちんと守り抜いてから、次回は、名実ともに正々堂々とノミネートされたいです。 @jucnag
— もこ (@moko20140708) 2014, 10月 10
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