Web Original
Jリーグコラム
今年元日の天皇杯決勝では、横浜F・マリノスが7度目の優勝を飾った。一発勝負ゆえのドラマ性は、これからも名勝負を生み出し続けることだろう。
photograph by AFLO
Jリーグ万歳!

J1上位陣が次々と敗退した天皇杯。
意外と知らないカップ戦の意義とは?

細江克弥 = 文

text by Katsuya Hosoe

photograph by AFLO

 サッカー界は、ワールドカップが終わっても慌ただしい。

 W杯による中断期間中も着々とスケジュールをこなしたJ2リーグ、ナビスコカップ、天皇杯はもとより、息つくまもなくJ1リーグが再開され、順位表を眺めて頭の中を整理するうちに欧州リーグの新シーズンも開幕した。

 日本人選手の活躍を噛みしめる間もなくアギーレ・ジャパンが発足し、9月、10月と試合をこなす。飛び交う情報のあまりの多さに、何をどれだけ把握するべきか迷うばかりだ。

 そうこうするうちに、2014年も残り約3カ月となって1年という時間の消化速度に改めて驚く。

47大会ぶりに元日に決勝がない天皇杯。

 この時期になると年末年始のスケジュールを何となく頭に入れておきたくなるのだが、今シーズンのカレンダーは例年とは大きく異なる。サッカー界の風物詩である天皇杯決勝が、元日にないのである。

 今季のファイナルは12月13日。元日に決勝を行わないのは第47回大会以来47大会ぶりというから、天皇杯が1世紀近くもの歴史を誇る大会であることを再認識する。と同時に、「元日決勝」が約半世紀にわたって行われてきたことにも改めて驚く。

 少し大袈裟に言えば、47歳以下のサッカーファンにとっての元日決勝は、全人生における「当たり前の時間」だった。それがなくなるのだから、影響は実際に観戦に行かないファンにとっても、感情的にも小さくない変化だろう。

 日程の変更は、来年1月に開催されるアジアカップを理由とする。日本代表が連覇を狙うこの大会は、1月9日に開幕。代表チームの「準備期間」を確保するため、天皇杯の日程が前倒しされた。その影響は、意外な形で結果に表れた。「ジャイアントキリング」とも呼ばれる波乱が、例年に増して頻発したのである。

 ベスト16までの戦いにおいて、J1のチームがJ2以下のカテゴリーに属するチームに敗れる試合は実に「10」を数えた。

【次ページ】 2回戦から立て続けに起こったジャイアントキリング。

関連アスリート・チーム

このエントリーをはてなブックマークに追加
  • deliciousに追加
Jリーグ トップへ ナンバーウェブトップへ

Jリーグ万歳! バックナンバー

ランニング特集 『Number Do』 第2号発売中! 見つけよう私の健康ノウハウ「カラダStylen for MEN」
言わせろ!ナンバー最新の投稿
プロ野球、タイトル獲得のための敬遠はあり? なし?
なし

こんなことまかり通っていること自体、信じられないので、なし。タイトルを取らせてあげるための監督の親心だという記事も読みまし  …すべて読む

たいたいさん
2014/10/11 17:24
に投稿
プロ野球、タイトル獲得のための敬遠はあり? なし?
なし

なしに決まってるでしょう。 理由は他の「なし」派の方々がおっしゃっている通り、ファンが喜ばないから。 ちなみにメジャー  …すべて読む

デュークNaveさん
2014/10/10 22:40
に投稿
言わせろ!ナンバーについてお題をもっと見る
  • 緊急アンケート「こんな野球日本代表が見たい!」
最新号表紙
862
10月2日発売
内田篤人と本田圭佑に問う。
~日本代表の理想と現実~
  • D750 ニコンダイレクト限定キャンペーン