dora_mのメモ

2009-05-22

[]森久司さんの作画

残念なことにアニメを見る時間がなかなか捻出できず、そうなるともちろん語りたいこともあんまりないので、お茶を濁すような更新をしていこう。

youtubeニコニコ動画などの動画共有サイトがこれだけ発展してしまってるんだから、使わない手はないよなあ。僕自身あとで参照しやすいし。

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森久司さんがメカ作画監督(加藤まさお名義)をやってるらしい、ヴギィズエンジェルの2話の部分。2話自体は(4/7)からはじまってますね。原画にも名前はあるが、作監というポジションで参加している以上全部は特定できないけど……。でもメカエフェクト部分は森さんらしいし、2:00-4:30あたりは動きやレイアウトから鑑みるに、かなり手をいれてると思う。

特筆すべきは6:20からの一連のアクションシーケンス。いやー、かっこよすぎる。石田彰声のキャラクタのカゲのつけ方からしてやばい。中山影*1だ。それにエフェクト(磯系!)、仮面の男の奔放なシルエット、壁面がせりあがる際に画面手前側のみ意図的にタイミング遅らせたりとか。この辺は原画から森さんがやってるような。

そんなで今回の更新は終わってしまいます(楽チン)

*1:ぼくの造語

猫皿うどん猫皿うどん 2009/06/05 12:05 おはようございます。
引き続き雑談などかましてよろしいでしょうか。
お題はカメラワークで。
私は地方出身でアニメの再放送が多かったです。特にトムとジェリーは切目無くリピートしていました。
台詞無く、動きだけで見せる、解らせるアニメの原点であり最高峰であると認識します。3つの絵柄があるので差は有りますが。放送はテックスエイブリーを挟んでますが、あれもブラック、シニカルの正に極みで間違い無く金字塔です。(「マスク」でCGによる烈火コピーを見て幻滅、オリジナルの完成度を思い知りました)共に米版LDを購入しましたが吹き替え版DVDが欲しいです。トムはナレーション、テックスは台詞があるので。ドルーピー(スヌーピーを醜悪にしたキャラ)の声は玉川良一じゃないと。で、本題トムジェリーのカメラワークの特徴は、意識せずに見せられること。
映画の基本原則ですが、アニメでも同じ。カメラを意識させては醒めてしまいます。トムジェリーのワークは縦横無尽です。とんでもない動きです。加えて日本のアニメの縦、横、斜め、の直線ワークとは比べ物にもならない。次元が違い過ぎ。その激しいワークが何故自然に見れるのか。
それは見たい物を追う生理に根ざす有機的ワークだから。業界的名称は,つけPAN。アナログ撮影で有機ワークなんかやり始めたら直ぐ破綻します。素材も指定も数倍大変になるし一日に数カットしか撮影出来ずリテークも増えます。一方ハッタリ的一発芸のカメラワークとしてはさよなら銀鉄の999号の発車シーンでポイント切り替えるカットとか、銀河鉄道の夜のファーストカットの振り子の様にカメラが降りて行くカットは強く意識させる為のワークですが、有機的で素晴らしいです。前者は東映、後者はぎゃろっぷの撮影。大砲の町も超大変だったと聞きました。
東映のOVAクライングフリーマン#68山下作監、細田守原画のトップシーンの列車の連結部分の多重スライドは見惚れる程。 (キャラ作画も全編一です。つか劇画スタイルなので止め絵主体で動きは少ない。中台詞が全く合わないのはアフレコに絵が無かったんだろうなと。キャラ表、劇巧。新井浩一版との比較も愉)
メジャー処だとファンタジア、ピーターパン、バッタ君町へ行く等、マルチプレーン撮影が圧倒的でしたが、ターザンではそのレベルのワークだらけでもうインフレ状態に。
続く

猫皿うどん猫皿うどん 2009/06/05 13:45 フリーマン、6話です。全6本。 5.6が山下高明キャラ作監。
山下さんは999三作目でメカ、エフェクト作監されてます。未見ですが金田調みたいですね。細田さんの師匠です。ウテナ、ゆめ太回のフェンシングシーンも1原描いてます。何話かは忘れましたが。
MAD作らないかな、誰か。
ワークの話に戻ります。
物理制約で出来ないのは念頭から外して、では何をして来たかを少し。
対象を目が追う、つけパンも工夫次第で有機的になります。センターに捉え過ぎず、若干遅らせ、追い付き、行きすぎ、安定する(昔の野球中継でホームランを追うカメラ的)やりすぎは意識的になりますのでバランスが肝要。特にアニメで作画がFIXサイズのつけパンは、カメラに張り付き感が出ますから(3コマ作画だと特に。背景しか動かないから)かなり有効です。長サイズで作画して共に引く全台パンは張り付き感が出ない変わりに作画のノッキング現象(カメラフリッカー)が出ます。足元が見えたり、背景物との組が有る場合は2コマではズレが出るので、(背景を2コマで引くとガタガタになります)ルパンの風魔一族の陰謀ではつけパンは長作画で更に1コマ撮りしてます。モノノケ姫も。滑らか過ぎて不自然でしたね。今はデジタル撮影なので2コマFIX作画でもズレを調整出来ますけど。
トムジェリー程でなくともパンに少し捻りを入れるとか軌道をカーブさせるとか、横移動と縦(トラック、ズーム)を断続的に相関させるとかで変化を足せば見違えます。アナログ撮影でも止めならクロス引きも出来ました。
これもデジタル撮影なら自在なのでインフレ。エヴァ映画で10段クロス見ても感動無し。センスが問われる時代になりました。
ここまではテクニカル。
アクションつけパンについて。
ロングの手ブレも一時流行りましたが、前出の原則に照らすまでも無く、見ずらいし鬱陶しいです。劇エスカの中村作画も暗いし、せめてブレ無しで見たかったですね。臨場感を取るか、情報量をあげるか。
ブラーも情報削ぐだけなので多用は避けたいです。
リアルにしたら想像力は働かなくなる一方ですから。味付け程度に。
では寄りサイズのつけパンは。先の張り付き感対策を加味した上で、アニメならではの表現の一例。
全ての原画をフレームに最も美しく、動きの変化、流れを損なわないをフォルム納めること。実写では不可能です。カメラの軌道主体に考えがちですが、それではフォルムの変化が最大に生かせません。

先に猫鍋が語った通り、動きとはフォルムの変化が核なので、それを第一義につけパンを構成します。それを正確に背景の動きに換算すると複雑になりすぎますからガタつかない程度に柔らかい軌道に整理します。
今まで仕事して来たアニメータで、このやり方を取っている人は皆無なので、もしかしたら私だけのオリジナルかも知れません。
良い作画は、やり方関係無く凄いのですが、程々の作画でも魅惑的に見せる方法としてですが。
続く

猫皿うどん猫皿うどん 2009/06/05 17:10 ウテナのフェンシングは細田さんです。文脈が変でした。劇場龍球やスラムダンクも原画描かれてますね。特定出来ませんけど。
東映系では羽山(兄)さんも凄いです。北斗デビューは衝撃でした。須田さん譲りの立体感にフォルムの妙。リアル系だけでなくアッコちゃんでは木村風デフォルメアクションまで完全再現。ビーバッブが高濃度ですがフリーマンも一目で判ります。マッドYAWARAのデート回(10話?)に一部羽山チックな作画が有ります。一度お会いした時に聞けば良かった。ジョジョ映画、ファントムブラットは監督逃げたり諸々事情があり残念でした。不遇なんです。
あと浜洲英喜さん。短編のぼると山猫が素晴らしい。AICで北爪キャラのOVA作監とかも。デジモン映画1のリアル猫はMADに有りますが巧すぎです。ビーバッブも駅のホームシーンが話題に。
続く。

dora_mdora_m 2009/06/07 15:32 カメラワークですか。見やすいカメラワークというのをなんとなく考えたことはありますが、有機的無機的という言葉で説明されるとわかりやすいですね。ほんとうはもっと色々コメントしたいんですけど、すいませんカメラワークに関して思うこととか知識が全然ありませんでした。皆さんのコメントを読むことで気づいたのですが、基本的に僕は、アニメをダラダラと眺めてる時間の方が多いみたいです。ここ数日で得られた悲しい事実。どうにかもっと見るようにします。

銀河鉄道の夜はたしかにそういうカットがあったかも、と思い確認しようと思ったんですけど、録画したビデオが見つからない始末。いやあ、惨憺たるありさまですいません。

dora_mdora_m 2009/06/07 15:34 あとトムとジェリーも見返したんですが(はじめてみたのはテレビ埼玉か東京MXかで3、4年ほど前にやってたときですね)、面白すぎてカメラワークにあんまり目がいきませんねこれ。

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