農林畜産食品部(省に相当)、全羅北道、益山市、国家食品クラスター支援センターからなる「国家食品クラスター投資誘致団(以下、投資誘致団)」が日本の食品関連企業の誘致を目指して積極的な活動を続けている。
投資誘致団は10日「東京で7日から11日にかけて開催中の食品開発展2014(Hi/S-tec)に参加し、日本企業に投資誘致団への投資を呼び掛けている」とした。
日本のHi/S-tecは「健康と安全」に関するアジア最大規模の技術展で、今年で25回目を迎える。食品の安全管理・品質管理分野では日本で唯一の展示会だ。今回は世界中から600以上の食品関連企業が参加し、4万人以上が訪れる見通しだ。投資誘致団は「世界中から食品関連の有力企業が数多く参加するHi/S-tecを最大限活用し、韓国食品や国家食品クラスターの広報活動に力を入れたい」としている。
投資誘致団がまず目を付けているのはヤクルトで、将来的に投資や技術協力を引き出すことを目指して積極的に働き掛けている。1955年に設立されたヤクルトは売上高3500億円を誇る巨大企業だ。
また、日本最大手かつ世界最大規模の水産物取扱量を誇るマルハニチロ、食品・化成品分野で研究・開発・販売を手掛けるDSP五協フード&ケミカルの関係者とも会い、協力関係の構築を呼び掛けるなど、日本企業誘致に引き続き力を入れる方針だ。
益山市の関係者は「日本の食品メーカー各社が国家食品クラスターに投資を行うことができるよう、それぞれの企業を対象にした個別の計画を立て、投資誘致活動を持続的に行っていきたい」「日本企業から投資を引き出すための活動に今後も力を入れたい」などと意欲的に語った。