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函館の医療法人、青森市に新病院計画

 青森市は10日、土地区画整理事業として市が販売を進めている同市石江地区のJR新青森駅周辺商業用地について、函館市の医療法人「雄心会」から用地購入の申し入れがあったと発表した。同会は取得した用地に新病院を建設する。2015年3月に市と売買契約を結び、同4月以降に建設に着手する予定。
 市都市整備部によると、建設地は同駅西口駐車場の北側で、市が分譲販売中の16区画のうちの4区画約6800平方メートル。新病院は地下1階地上8階で191床の計画という。具体的な診療科や医師の数は未定。同会は青森市内で2病院を運営している。
 市の事業実施要項によると、4区画の予定価格は1平方メートルあたり10万5000円で、土地取得総額は計約7億1270万円となる計算。ただ、予定価格は08年のもので、市がことし6月下旬に実施した不動産鑑定では08年時点から32〜34%地価が下落している。市は今後、下落分を助成する制度などを検討し、12月の市議会定例会に関連予算案を提出する方針。
 同会のほか、青森市の民間企業も1区画の用地購入を申し入れている。薬局などが入居するテナントビルを建設する。
 商業用地は市が07年に販売を始めたが価格が高いことなどが影響、08年と10年に各1区画しか売れていなかった。市都市整備部の工藤雅史部長は「北海道新幹線開業の影響も多分にあると思う。今後の用地売却に弾みがつけばいい」と話した。


2014年10月11日土曜日

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