慰安婦問題の意見書「撤回」宝塚市議会

2014年10月9日 12:30
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 兵庫県宝塚市議会は8日夜、従軍慰安婦問題で被害者の尊厳回復や誠実な対応を政府に求めた意見書を「朝日新聞の記事取り消しで決定的な根拠を失ったことを確認する」とし、事実上撤回する決議を賛成多数で可決した。

 意見書は1993年の河野洋平官房長官談話を踏まえて政府に真相究明を促す内容。2008年3月に全会一致で可決した。その後、全国40以上の地方議会で同様の意見書が採択される流れをつくった。議会事務局によると、意見書に抗議するメールや電話が今年8月下旬以降、約150件寄せられていた。出席した25人のうち14人が賛成した。

 決議は「従軍慰安婦問題の発端となった朝日新聞の『吉田証言』の誤報道が意見書の信頼性を著しく損ねた」と指摘。「諸外国に正しい理解を促す努力をするよう求める」としている。(共同通信)

 
 

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