北海道の受難・・・アホな電力会社だとこうなるよな
2014-08-23
17.03%もの、電気料金再値上げを申請した北海道電力、遂にと言うか、やっとと言うか、LNG発電所を作る気になったそうです。「北海道で初のLNG火力発電所、2018年度の営業運転に向けて工事開始」(スマートジャパンHP 8月22日)
支離滅裂な北海道電力、これでなんとかなるのか??
どう支離滅裂かと言うと・・・企業会計報告見ると、燃料費は減っているのに、「燃料費が高く付いたので電気料金再値上げ」と言い、出してきた数字が17%というバカ高い値上げ・・・実際は原発関連支出が経営圧迫したせいで、実際最初から原発持ってなかった沖縄電力なんて原発依存電力会社が原発依存していた当時で実質9%高ですから、この数字の無茶苦茶さがよくわかります。つまり、既に北電は2013年9月、規制部門(家庭用)7.73%、自由化部門(業務用)11.00%の値上げを行っていますので、この時点で沖縄電力なみで、再値上げはいろいろな意味で、すべて原発のための値上げです。
「いろいろな意味」のうち、非常に具体的なのは、上でリンクした先で書きましたが、実際に「原子力損害賠償支援機構一般負担金」が経営を圧迫しています。
一方、あまり具体的でない方は、原発に経営資源を投入しすぎたため、それ以外の発電施設への投資が不足し、ひどく非効率な発電設備しかなくなっていることです。北電の火力発電での発電熱効率、39.06%で、9電力中最下位です。
で、今、各電力増強中のLNG発電所、なんと、北電はゼロ。全然持っていない。
(朝日新聞西部本社版朝刊 8月22日)
福島の衝撃で動きの鈍かった東京電力でさえ、LNG新発電所を建設中で、ボイラーの搬入を終えています。
この施設、なんと熱効率61%、39%なんていう熱効率でやっている北電、どうするんだ!! しかも原油は同じ熱量発生させるのに、LNGの倍といった価格です。ま、燃料費の安い石炭火力も混じってたりするんで単純には言えませんが、LNG発電所がない、ってのは北電、実にたいしたもの。
と、いう、ことで、やっと今回の報道、「これからLNG発電所を作る」そうです。いや~、地域独占下で電力会社がアホだと、住民がひどい迷惑を受けます。
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