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北朝鮮がビラに射撃 一部が韓国に着弾10月10日 22時36分
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韓国の市民団体が10日、北朝鮮の体制を非難するビラを風船につけて飛ばしたところ、北朝鮮軍が韓国側に向けて射撃を行って一部の銃弾が韓国側に着弾し、韓国側も機関銃で反撃しました。
韓国軍によりますと、南北を隔てる軍事境界線に近いキョンギ道(京畿)ヨンチョン郡(漣川)で、10日午後4時ごろ、およそ15分間にわたって北朝鮮側から10発余りの銃声が聞こえました。
韓国軍は、駐屯地の周辺に数発の銃弾が着弾していることを確認したため、午後5時半から、警告放送を流したのち、北朝鮮側の歩哨所に向けて機関銃で40発余りの銃弾を撃ちました。韓国側にけが人などは出ていませんが、韓国軍は警戒を続けています。
現場の近くでは、10日昼前、韓国の市民団体が北朝鮮の体制を非難するビラを風船につけて飛ばしたことから、北朝鮮軍がこれに強く反発し、銃撃を行ったものとみられます。
北朝鮮ビラ飛ばし中止求める
北朝鮮の国営メディアはこれまでのところ、10日行った射撃に関して何も伝えていませんが、韓国の市民団体が北朝鮮の体制を非難するビラを飛ばす計画に対しては9日、韓国との交渉の窓口である祖国平和統一委員会が朝鮮中央通信を通じて強く非難していました。
この中で、祖国平和統一委員会は「今回のビラの散布を容認したり黙認したりするなら、北と南の関係は収拾することのできない破局へと突き進むだろう」と警告し、ビラ飛ばしを中止するよう求めていました。