マララさん「新たな挑戦の始まり」10月11日 1時23分
ことしのノーベル平和賞に選ばれたマララ・ユスフザイさんは、現在、暮らしているイギリスで記者会見し、「私にとって新たな挑戦の始まりだ。世界のすべての子どもが教育を受けられるようにしたい」と述べて、今後の活動に意欲を示しました。
マララさんは現在、通っている学校のあるイギリス中部のバーミンガムで記者会見に臨み、「ノーベル平和賞に選ばれてとても光栄です。最年少で受賞が決まったことも誇りに思います」と喜びを語りました。
マララさんは学校で化学の授業を受けていたときに先生から呼び出され、「大事な知らせがあります。おめでとう」と言われてノーベル平和賞に選ばれたことを知ったということです。会場にはマララさんの父親の姿もあり、マララさんは「父は私から翼を取り上げずに羽ばたかせてくれました」と述べ、自分の活動を支えてくれた家族への感謝の気持ちを表しました。
そのうえで、マララさんは「平和賞に選ばれ非常に勇気づけられました。多くの人が私を支えていることを改めて実感しました。ただ、これは終わりではありません。私にとって新たな挑戦の始まりです。世界のすべての子どもが教育を受けられるようにしたいです」と述べ、今後の活動に意欲を示しました。
また、マララさんは、一緒にノーベル平和賞に選ばれたインドのサティヤルティ氏と電話で話したことを明らかにし、「サティヤルティさんにはインドのモディ首相を平和賞の授賞式に招いてほしいと伝えました。私は、パキスタンのシャリフ首相を招待します」と述べ、授賞式に両国の首脳が出席することで、領土問題を巡って対立関係にあるインドとパキスタンの関係の改善につなげてほしいと訴えました。