VIX指数が8カ月ぶり高水準-米株式市場は弱気派優勢
10月9日(ブルームバーグ):今週、米株式市場を襲ったスコールは嵐に変わった。世界経済や米連邦準備制度理事会(FRB)をめぐる懸念から、株価のボラティリティ(変動性)を示す指数は8カ月ぶりの高水準に達した。
9日は弱気派が優勢で、S&P500種株価指数はニューヨーク時間午後3時51分(日本時間10日午前4時51分)現在、2%安となっている。8日は今年最大の上昇となっていた。シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)は一時28%上昇し、2月以来の高水準を付けた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が回復の勢いが失われつつある兆候が見られると述べたことが材料視された。
こうした悪材料が増幅されている背景には、今年は市場が大半の期間においてほぼ前例がないほど落ち着いていたことがある。ただ10月に入ってからは、日々の値動きが1%を超えた日数が7営業日のうち5日間に上っている。今年は変動幅が1%超に達しなかった日が7月まで62日間続き、1995年以来最長だった。
コニファー・セキュリティーズの株式取引ディレクター、リック・フィア氏は電話取材に対し、「間違いなく乗り心地は低下している。市場にボラティリティが戻ってきたことは、金融緩和縮小の動きと直接的な相関関係がある」と述べた。
9日はS&P500種を構成する10業種はいずれも少なくとも0.9%下げ、最も大きく下げたのはエネルギー関連株で3.7%安となっている。
原題:VIX Shoots to Eight-Month High in Selloff as Bears ReclaimEdge(抜粋)
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更新日時: 2014/10/10 10:10 JST