米シマンテックが分社化、セキュリティー販売とデータ管理に分離
ロイター 10月10日(金)7時17分配信
[9日 ロイター] - ウイルス対策ソフト「ノートン」などで知られるインターネットセキュリティー大手の米シマンテック<SYMC.O>は9日、会社を2分割し、それぞれ個別の上場企業になると発表した。
セキュリティープログラムの販売を手掛ける会社と、データ管理を行う会社に分離し、2015年12月末までの完了を見込む。
シマンテックの売上高はこのところ、他のセキュリティーソフトウエアメーカーに比べて伸びが鈍い状況が続いている。同社のソフトウエアはパソコンと抱き合わせで販売されることが多く、パソコン売上高の減少が影響しているほか、モバイルセキュリティー市場でしっかりした事業基盤を築けていないことが背景にある。
同社のマイケル・ブラウン最高経営責任者(CEO)は「セキュリティープログラムとデータ管理の両方で勝利するには、投資や主要な市場のイノベーションに重点を置く必要性が浮き彫りになった」と述べた。
その上で同社は「シマンテックを2つの独立した上場会社とすることで、それぞれの事業に柔軟性が生まれ、成長推進に専念して株主価値を高められる」としている。
パイパー・ジャフレーのアナリスト、アンドルー・ノウィンスキ氏はノートに、それぞれの上場会社には、シスコシステムズ<CSCO.O>やネットアップ<NTAP.O>などを含めて多くの買い手候補が存在すると記した。
*情報を追加して再送します。
最終更新:10月10日(金)14時37分
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