2014年10月10日

危険は頭から離れたことがない: ハミルトンのF1コラム

Lewis Hamilton column: Danger never far from our minds

ルイス・ハミルトン(メルセデス)、2014年F1日本GP

ジュール・ビアンキのことはあまりよく知らないが、僕の知っている限り、彼は素晴らしい才能と能力を持ったナイスガイだ。

ジュールは本物のレーサーなので、僕らにレースを続けてほしがると思う。もし僕に何かが起きた時、僕はそう感じるからだ。

レーシング・ドライバーとして、僕らは自分たちが冒している危険について、幻想は抱いていない。ものすごいスピードで走っているし、これは真剣な仕事だ。

僕の仕事には危険がつきものであることは承知している。でも、怖がりながらマシンに乗り込むことはない。それではうまく行かないからだ。「ブレーキを遅らせたら、こうなるかもしれない」とか「ブレーキが壊れたらどうしよう」とか考えながらコーナーに向かうことはできない。

気持ちを強く持ち、前向きなことだけを信じなくてはならない。でもマシンに乗ると、何が起きても受けいれるしかない。

カートでレーシングをしていた9歳のとき、若いドライバーが事故死するのを見た。彼の友人だった僕の親友はレーシングをやめてしまった。でも僕にはそういう考えは浮かばなかった。

子供の僕にとって、とても辛い時期だった。今でも、レースの直前、レーシングスーツを着て彼と一緒にトラック横の土手に並んで、笑ったりジョークを言ったりしたのを思い出す。次に思い出すのは彼の葬儀に参列したことだ。誰かの葬儀に参列したのはそれが初めてだった。

ジュールの事故のあと、今はそのことを思い出さないようにするのはとても難しい。こういったことは、自分の見方を広げてくれる。悪いことは起きるものだが、世界は動き続ける。ある意味、それはとても悲しいことだ。

でも、F1ドライバーになりたいという考えを変えることにはならない。

僕はこのスポーツが大好きだ。一番うまくやれることであり、一番居心地がよいことであり、自分の能力に何の制限もなく、自分を一番よく感じられることだ。マシンに乗ると、自由になれる。レーシングの爽快感は、どんなものとも比べられない。

情熱以上のものだ。僕らの人生だ。

ハミルトンのF1コラム: ロシアGP
part 1: ジュール・ビアンキのために必死に祈っている
part 2: 危険は頭から離れたことがない
part 3: たゆまぬ安全性追求

-Source: bbc.co.uk

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