コラム

‏モーニング娘。’14で今一番面白い人、石田亜佑美

2014年10月10日 07時00分

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 モーニング娘。’14、10期メンバー石田亜佑美といえば、“仙台生まれのダンスマシーン”。ダンスがうまいメンバーとして9期の鞘師里保と並ぶことが多かった。それが加入して3年、ダンス以外の魅力が花開いてきているのだ。
 

モーニング娘.'14『TIKI BUN/シャバダバ ドゥー/見返り美人』

 モーニング娘。に加入して彼女が身につけた技術として、大きなものがラップだと思う。石田のラップを最初に聴いたのは、2013年『Help me!!』のカップリングとして収録された『私のでっかい花』。

 これは田中れいな、飯窪春菜、石田の3人でのユニット曲で、ラップパートはすべて石田が歌っている。これまでも歌割は少なくなかった石田だが、こんなにカッコいいラップができるのか! と驚いた覚えがある。この『私のでっかい花』について、2013年春ツアーの田中が体調不良により途中で出演ができなくなった公演で、急遽石田が田中の歌パートとラップをどちらも歌ったことがある。彼女の成長と度胸が見られ、ファンの記憶に強く残るパフォーマンスとなっている。

 そしてその魅力が大きく花開いたのが、2014年春ツアーの「HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?~」だ。この曲は、このツアーで一番の盛り上がりどころとなった。実力の高さは分かっていたものの、ここまで場を盛り上げ、観客のテンションをあげる力を持っているなんて、想像していなかった。

 石田のラップは、卒業した新垣里沙を彷彿させつつも彼女らしさがあって、偉そうな言い方になってしまうけど、見ていて「石田やるじゃん!」と嬉しくなってしまうのだ。現在行われている秋ツアーでも、彼女のラップを楽しむことができる楽曲があり、確実にモーニング娘。のラップ=石田亜佑美というイメージが出来上がってきている。

 パフォーマンス以外にも、石田は大きく成長している。喋ると場を寒くさせるとして、9期の生田衣梨奈とともに「スベリーズ」と言われているが、最近はしっかり笑いを取り、話をできるメンバーの1人になっていると思う。

 石田が話すときは、なんとなく面白くしてくれそうだと、ファンもメンバーもニヤニヤと期待してしまう。なんともないことをドヤ顔で言ったり、リアクションがいちいち大げさだったり。それを素でやっているから面白いし、いつの間にか見ている側は笑顔になってしまう。
 
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