基礎生物学研究所と鹿児島大、サントリーグローバルイノベーションセンターの研究グループは10日、黄色いアサガオを咲かせることに成功したと発表した。黄色いアサガオは江戸時代の図譜に記録が残っているが現在は途絶え、「幻のアサガオ」と呼ばれていた。
アサガオにはもともと黄色がないが、アサガオ作りが盛んだった江戸時代の図譜に「菜の花のように黄色いアサガオ」との記録がある。
研究グループはクリーム色の花を咲かせるアサガオに、キンギョソウの黄色の色素を作る仕組みを導入。キンギョソウ由来の2つの遺伝子を導入したアサガオは、花びらの縮みも改善し黄色い花がきれいに咲いた。
幻の黄色いアサガオは東野圭吾さんの「夢幻花」や梶よう子さんの「一朝の夢」という小説にも登場する。
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