コスモテック特許情報システムと連絡がつかない!
コスモテック特許情報システムとここ2日程、連絡がつかなくなった。
弊所は特許管理ソフトのサポート契約しているので、何かと頼りにしている会社です。
特許管理ソフトの操作について、わからないところがあるので、
昨日も電話したけれどダメ。
電話の呼び出し音だけで、つながらず。
ちょっと前から、
私のこのブログで「コスモテック特許情報 倒産」というキーワードでたくさんアクセスされていることも心配でした。
インターネットには、そのような公式発表も情報もなく、
連絡がとれないことを心配した取引先の方が、検索していたのかもしれない。
そして、本日、コスモテック特許情報システムの本社へ伺った。
玄関は、鍵がかかっていて、中には人の気配はない。
内部の什器備品の有無までは確認できない。
近所のテナントさんに聞いても、引越しの気配はなかったと言っていた。
そして、唯一、玄関扉に貼紙が確認できた。
私のしょぼいガラケーのカメラが壊れているので、
写真こそとれなかったが、以下のような趣旨のことが書いてあった。
「現在、臨時休業しています。
お急ぎの方は、下記の番号までご連絡ください。
070-…」
携帯番号が明記されていたが、つながらなかった。
一体、どうしたのだろう。
本日の時点では何の発表もない。
営業を再開されることを希望しているのですが。
特許管理ソフトの更新とサポート、
どうしてくれるのか?
※本件に関し、弊所へのお問い合わせは、
業務に支障が出るため、一切お断りいたします。
私が知る事情は、上記の通りです。
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コメント
西村先生
初めまして。事後報告ですみませんが、フェイスブックでシェアさせていただきました。私も昨日オフィスに行きましたが真っ暗でした。これ、まずいですよね。
投稿: 梶 | 2014年10月 8日 (水) 14時56分
梶様
シェアありがとうございます。
大変お世話になっている会社なので、ブログアップには躊躇しましたが、本社に様子を見に行けない関係者の気持ちを考え、情報提供しようと思いました。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月 8日 (水) 17時19分
西村先生
正確には、先週の金曜日は、女性の方と電話連絡ができましたが、その日の夕方から上記の状況です。
関係者に聞いてみたところ、どうやらご想像のとおりのシナリオのようです。
私もPATデータを使っていますが、関係者の話を聞いて、最悪の状況を想定し対策を講じないといけないと覚悟しています。
いずれにしても連絡がとれないので、コスモテックからの連絡を待つしかありません。弁護士からの通知になりそうですが。
もう一つ困るのがリースの問題です。
補填払いがストップしているはずです。
投稿: 山田 | 2014年10月 8日 (水) 20時26分
山田様
コメントありがとうございます。
それでは、10月3日(金)までは電話が通じていたのですね。
実は今年の初めのころ、社長が事務所にアポなしでやってきて、リース残債の繰上げ返済と、新しいリースを勧誘されたのですが、断りました。
複数の知り合いの弁理士と確認しましたら、
今月のリース補填からストップしているそうですね。
リースは残りますよね。
リース会社からの引き落としをストップしていただくことは法的に可能なのでしょうか?
投稿: 西村知浩 | 2014年10月 8日 (水) 20時48分
西村先生
リースは残ります。
私たちは、コスモテックに対してリース物件又はメンテナンス料に係る債権を有しますが、会社が整理となると、紙くずです。
現リースをそのままにして組み替えた新たなリースを設定し、旧リースに相当する金額を補填するやり方を続け、補填払いがストップするという今回の事態を招いたとあれば、社会問題になると思います。
リース会社が善意で私たちへの債権を放棄してくれることを祈ります。
詳しくは、明日リース契約書をもう一度確認し、専門家と対策を練ろうと思います。
投稿: 山田 | 2014年10月 8日 (水) 21時15分
山田様
ご教示下さり、ありがとうございます。
私なんか、そのからくりが良くわからないのですが、
リース残債の回収は期待できませんね。
私が独立開業のときに大きな金額をお世話になりましたが、
今独立されてコスモさんを利用された弁理士は、死活問題かもしれませんね。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月 8日 (水) 21時24分
西村先生、山田先生
私もつい数日前までメール連絡していた担当者のアドレスに、すでにメールが届かなくなりました。会社の電話も扉に貼ってあった緊急連絡先も通じません。これは弁理士業界に走る衝撃はかなり大きいと思います。複数の弁理士が協働して問題に対処する必要が有るかもしれません。しかし、先代から続いた業界では老舗の企業がなぜこんなことに。。理解不能です。
投稿: 梶 | 2014年10月 9日 (木) 02時15分
梶様
コメントありがとうございます。
メール不通でしたか。
昨日、コスモテック本社の様子を見に行ったとき、複数の債権者がおられました。その方も、個人的に付き合いのある先輩がコスモテックの社員であり、今まで連絡を頻繁にとっていたのですが、ここ数日は不通と言っておられました。9月以降、急にコスモテックからのPCの発注がなく、心配されていたのです。
今年、コスモテックの社長様に新しいリースをすすめられたとき、リース契約ではなく、コスモテックとの顧問契約にしてくださいとお願いしましたが、聞いてもらえませんでした。
コスモテックさんのリース契約のからくりが未だに良くわからないのですが、その辺に問題ありそうなんですか?
投稿: 西村知浩 | 2014年10月 9日 (木) 08時54分
西村先生、梶様
潰れた原因は、特有のリース契約に問題があると思います。
仕組みは、こうです。
リースA(120万円)を設定する。
私たちは、この総額を5年間で支払うので月々2万円の支払が発生します。
しかし、リースAを設定した時点でコスモテックに120万円が売上として計上されます。
次に、1年後、他のソフトの契約をするという名目で、
リースAを繰り上げ返済し、新たなリースB(60万円)に、リースAの残債(94万円)を上乗せしたリースC(154万円)にすることをクライアントに勧めます。
私たちは、この総額を5年間で支払うので月々2万6千円の支払が発生します。
ここで、リースAを文字どおり繰り上げ返済していれば、通常のリースの組み替えになります。
しかし、コスモテックは、リースAはそのままにして、リースAに相当する金額を顧問料として振り込み相殺するというかたちをとります。
クライアントは、リースAと、リースCの合計金額(2万円+2万6千円)が毎月リース会社から引き落とされ、リースAに相当する金額(2万円)がコスモテックから支払われます。
そこで、今回のような事態になり、リースAに相当する金額が振り込まれなくなったとするとどうでしょうか。
クライアントは、リースAと、リースCの合計金額(2万円+2万6千円)が毎月リース会社から引き落とされるわけですが、リースAの引落の中止をリース会社に求めることはできません。
リースAは、リース会社に対するコスモテックの債務ではなく、クライアントの債務だからです。
コスモテックがなぜこうしたリース契約を勧めるのかというと、リースを設定した時点で見かけ上の売上が立つからです。
その売上のうち一部は、本来クライアントに返金しないといけない責任準備金のような金額があるにもかかわらず、それも含めて利益に組み込む。
当然、それを消費すれば、クライアントに返金ができなくなり、今回のような事態に陥るというわけです。
投稿: 山田 | 2014年10月 9日 (木) 09時55分
山田様
詳しい情報ありがとうございます。
私の悪い頭では全部理解できませんでしたが、
そのからくりだと、コスモテックの顧客が、次々に新しいリース契約を申し込むことが前提になりそうですね。
しかし、特許業界が不景気になると、新しいリース契約に応じる顧客も漸減~激減していく。
特に、業界シェアの高いコスモテックの場合、業界の景気が大きく影響するのでしょう。
特許管理ソフトのメンテナンスは、特許事務所が存続する限り、絶対に必要であり、したがってコスモテックの売上も経つのであるから、残念でなりません。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月 9日 (木) 10時20分
西村先生、山田様
私もかねがねコスモテックのリース契約は複雑でややこしいと感じていました。
取り敢えず我々の対抗措置としては、銀行に掛けあって来月からの銀行口座からの自動引き落としをストップすることだと思います。私はそうしようと思います。
そうすると当然、リース会社としてはうちとは関係ないからと支払いを求めてきますが、拒否しようと思います。法的手段に出てきたら対向すればよいと思います。
リース会社にしたってコストテックとのリース契約で恩恵を受けてたわけですから、我々だけでなくリース会社にもある程度泣いて貰うのは仕方ないと思います。
投稿: sumire | 2014年10月 9日 (木) 10時42分
sumire様
コメントありがとうございます。
法的なことはよくわかりませんが、
その場合、対抗するための根拠は何になりますか?
リース会社の管理責任違反とかでしょうか?
でも、気持ちはよくわかりますよ。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月 9日 (木) 10時49分
sumire様
リースをストップするのは辞めた方がよいです。
「支払わない」ではなく「支払えない」という信用情報がリース会社及び金融業界のリストに載ってしまいますので、今後リース契約をする際に不利になります。
こちらは、リース会社の承諾を得つつ慎重に対応された方がよろしいかと存じます。
投稿: 山田 | 2014年10月 9日 (木) 11時21分
山田様
いわゆるブラックリスト入りっていうやつですね。
それに保証人にも迷惑がかかりそうなので別の方法を検討してみます。
というか、皆さんはどうするおつもりですか?
投稿: sumire | 2014年10月 9日 (木) 12時55分
sumire様
気持ち痛いほど、よくわかります。
リース会社に対してそのようなことをすれば、
結局、我々がコスモテックからされたことと同じことをリース会社にすることになってしまいます。
ここは、どうか慎重に考えて下さいね。
でも、sumire様の気持ち、よくわかります。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月 9日 (木) 13時38分
正確な情報が得られていないので詳細は申し上げられませんが、コスモテックの契約の手法について問題があることが浮かび上がっています。
関係者の多くが社長と連絡をとることに努めているようですが、まったくなしのつぶてのようです。
会社が整理ということになれば、リース等についてはもうどうすることもできませんが、PATデータをどこかが引き継いでくれることに力を向けることが業界全体として最善ではないかと思います。
投稿: 山田 | 2014年10月 9日 (木) 14時14分
山田様
そうでしたか。
今年、社長から新しいリース契約を迫られましたが、
そのとき、こうなることを知っていたのでしょうか?
特許管理ソフトはどこかの会社が引き継いで頂き、
今までと変わりない顧客フォローに徹して頂きたいですね。
でも期待薄のような感じもしています。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月 9日 (木) 14時21分
西村先生
情報をシェアしたくて、突然メールを致します。
失礼、お許し下さい。
私、今は勤務弁理士をしていますが、以前、独立して事務所を開いていました。
その際に組んだリースの補填の入金が今月なされなかった一人です。残債が結構高額なので、かなりとほほな気分です。
今日までコスモテックさんを信頼しきっていたので、リースのからくりを考えようとしなかったのが、私の落ち度であり、脇が甘かったということで、9割方は現状を受け入れる他ないのだろうと思っています。
リースのからくりは、ちょっと考えれば中学生でも分かることで、簡単に言えば、コスモテックさんが私たちの信用を利用してリース会社から資金調達をした、ということですよね。
きっとリース会社がコスモテックさんに持ちかけたからくりなのだろうと思います。よほどのことがない限り、私たちは支払いを滞らせることはないので、コスモテックさんに営業をさせて、リース会社はほとんど汗をかかずリスクなく利子を手に入れることができるわけですから。
私もかつては個人事務所を経営していて、経営難に陥って雇用者にも迷惑をかけた経験があるので、規模は違えどコスモテックの経営陣の皆様が今、どれだけ辛い状況にいらっしゃるかはある程度、想像できるつもりです。まだ諦めずに金策に奔走していらっしゃることを祈るばかりです。
類似のケースでリースの債務者が救済されたケースはないかネットで検索していると、以下の記事を見つけました。ダメもとでもリース会社と争ってみよう、という同志が現れることを期待しつつ、シェアさせて頂きたく。
http://www.asahi-law.com/blog/2013/02/24-447484.html
投稿: 小谷 | 2014年10月 9日 (木) 20時22分
小谷様
コメントありがとうございます。
また、貴重な情報に感謝申し上げます。
意外なことに、「弁理士」ってそんなに財務信用があるのですか?
通常の弁理士の独立開業時のリース債務は、管理ソフト、什器備品等を含むため、500万円~1000万円くらいになりますよね。
これが焦げ付いたなら、泣くに泣けません。
私が一番心配しているのは、最近独立して、リース契約を始めた弁理士の方たちです。
私は10年以上も前に独立して、初回のリース債務は完済していますが、次から次と新しい商品のリース契約を勧めてこられ、けんかしたことがあります。
それ以来、特許管理ソフト1本のメンテナンスを細々と続けている状況です。
今回の問題は、遅かれ早かれ、表面化していたのでしょう。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月 9日 (木) 21時56分
西村先生
短期間の小口増資が気になります。
憶測に過ぎませんが、経理畑が長かったので何となくぴんと来るのです。
先生方への顧問料を簿外として計上せず、売り上げだけ嵩上げしていたのではないでしょうか?
融資先への説明用に。当然、粉飾となります。
当然キャッシュが不足しますのでそれを増資として計上して埋め戻します。
決算時には前社長が見せ金を持ち込むなりして取り繕っていたのでしょう。
急遽代表者が交代され、9月30日の中間決算で後任の方が帳簿を突き合わせてパニック。
会計監査にも対応できず、収集を図る。。
全くの想像に過ぎませんがそんなシナリオを考えてしまいました。。。
早期の復活をお祈りしております。
投稿: 三笠 | 2014年10月10日 (金) 06時23分
三笠様
コメントありがとうございます。
決算等、経理事情は素人なので、よくわかりませんが、
ご指摘のことが本当でしたら、大問題になりますね。
会社の連帯保証人として通常は社長がなりますが、
創業者が今年亡くなられたことで、その後、誰か連帯保証人になられたのでしょうか?
こういったケースで、会社がアウトなら、後で弁護士から債権者へ通知がくるものと思いますが、現時点で何の発表もありません。
問題が資金繰り等であれば、何とか対応して頂きたいのですが、現在でも、全く連絡がつかず、本社に行っても小さな貼紙が端っこに貼ってあるだけです。
最悪、このままずっと連絡がつかず、また弁護士からの通知も来ないという状況はあり得るのでしょうか?
リース契約は、契約自体に問題があれば、契約無効になるかもしれませんね。そうすれば、リースの残債は免除になりませんか?
投稿: 西村知浩 | 2014年10月10日 (金) 08時52分
西村先生、三笠様
新たな事実が判明しましたのでシェアいたします。
コスモテックが私たちに提示してきたリース契約の内容と、実際に私たちがリース会社と契約しているリース契約の内容が異なっていることが判明しました。
コスモテックから提示されたリース契約の内容には、保守費用が含まれているはずですが、実際は、PATデータの本体費用のみとしてリースが組まれています。
このため、リース会社に対し、コスモテックから保守サービスを受けられないことを理由に、リースの一部免除を求めることもできない、という状況です。
先生方のリース契約についても確認してみてください。
投稿: 山田 | 2014年10月10日 (金) 10時30分
初めて書き込みさせていただきます。
コスモテックとは長く付き合いがあり、他の先生と同様の状況です。
さて、今回の件を弁護士に相談したところ、
1.事業を停止している。(臨時休業という名目とはいえ)
2.経営者と連絡がつかない。
3.事務所の張り紙が、代理人弁護士名ではない。(当方は張り紙を未確認ですが)
これだけで十分に「夜逃げ」の可能性があるとのことです。
(※事業だけ停止して、法的整理の準備・事業譲渡の交渉等を行っている可能性もあるそうですが、社長と連絡がとれない・プレスリリースもないことはおかしいとのことです。)
夜逃げの場合、以下の状況になるそうです。
1.経営者は法的整理(破産申立等)の手続を行っていない。
2.債権者による破産申立は、基本的に行われない。
理由:
1.債権者に分配されるような資産(主に預金)等は既に「ほとんどない」可能性が高い。
2.したがって、破産による債権者への分配額は、高が知れている。(相当小額)
3.債権者による破産申立の可能性について
①大口債券者(主に銀行):連帯保証人・抵当権設定等により債権回収が可能であり、また債権者による破産申立のメリットも乏しいため、基本行わない。
②小口債権者:破産申立に要する費用等を考えると、単独で行うメリットがない。(むしろ赤字)
(※小口債権者の組織として、債権者による破産申立を行う途は残されているのではないか。ただし、分配額を考えるとやはりメリットに乏しい。)
つまりどういうことになるんですか?と聞いたところ、
誰も破産申立等の法的整理を行わない場合、裁判所から破産管財人が選任されることもないので特に通知がくることもなく、「今回は残念でしたね」で終わる。
とのことです。
コスモテックにしても、このようになるのではないかとのことです。
リース契約の件を税理士に相談してみました。
一番いいのは、今回のことを教訓として、今あるリース契約については粛々と支払うことである
とのことです。(リース会社との交渉は結構だが、リース契約条項が予断を許さない構造になっているため、恐らく不調に終わるだろう。納得できなければ裁判等の手段はあるものの、費用・手間・時間・負担を考えると芳しい結果・メリットが得られるものであるとは思えない。)
以上、コスモテックの状況がわからないため、一般的な話として聞いた内容です。
投稿: D | 2014年10月10日 (金) 10時41分
山田様
情報下さり、感謝申し上げます。
今、手元にありませんので、後で確認いたします。
なんかもう滅茶苦茶ですね。
今更、リース契約の内容を確認している私は、
脇が甘いというしかありません。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月10日 (金) 10時44分
D様
貴重な情報ありがとうございます。
現時点では一般論の範囲を出ませんが、
コスモテックを最後まで信じてみます。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月10日 (金) 10時49分
D様
詳細な情報をありがとうございました。
法的な観点から現在の具体的な状況を把握することができました。
コスモテックやリースについては諦め、同じ轍を踏まないよう教訓とする、
PATデータの引継ぎがされない最悪のケースも想定し対策を講じる、
という方向に気持ちを切り換える向けるのが一番かもしれません。
誠に遺憾ですが、そうすることにいたします。
投稿: 山田 | 2014年10月10日 (金) 10時57分
西村先生の「「弁理士」ってそんなに財務信用があるのですか?」というご質問ですが、確かに疑問があります。
単に弁理士だというだけでは財務信用は高くないはず。
私はマンション投資をしたことがありますが、当然銀行は融資前に、過去3年分の確定申告の写しやら、預貯金の状況やらを調べるわけで、それらの過去の財務状況がよいことが前提で、その上で弁理士というステイタスによって良い財務状況が暫くは維持されるだろう、ということで審査が通るわけです。事実、財務状況が悪くて審査が通らなかったこともありました。(経験談)
コスモテックさんの商品(サービス)の購入時には、何百万円ものリースを組んだのに、リース会社からそのような審査を受けた記憶がありません。
私の場合、新しく水増ししたリースを組んだ直後にコスモテックさんが倒産して補填がなくなっていれば、持ち家を売って・・・なんて状況に陥っていたかも知れません。ちょうどその頃は顧客からの不払いが嵩んでいてキャッシュが不足していたこともあって。
つまり、水増しリースを組んだ頃の私には、リースの額の財務信用など全くなかったのに、リースが組まれているという不思議。
三笠先生のシナリオ、概ね当たっているように思いました。もしそうであれば、まだわずかに希望があるような気がします。9月末の決算時まで一部の経営陣しか問題に気付いていなかったのであれば、問題が露呈した今、立て直す気のある経営陣が慌てて立て直し策を模索しているかも知れないからです。いずれにしても、このままPAT-DATAが無用の産物になっていくのはまだ信じられない。
本件の問題は、コスモテックさんの資金調達方法に問題があり、その点に無頓着だった私のような人間が、コスモテックさんに期限付きで大金を投資していたような状況に今まで気付かないでいたことにあると思います。
でも、リース会社には問題がなかったとは思えないのです。
リース会社は賃貸する何百万円もするソフトウェアがどのようなソフトウェアであるかを知っていないはずはなく、当然に保守サービスがなければ商品価値がないことを知っていながらソフトウェアに関するリースを組んだのだと思います。
そうであれば、このまま保守サービスが受けられない場合、リース会社に対する債権の一部不存在を主張できるのでは?と思いました。
再びHPリースの判例を解説したものですが、参考になると思われる記事がありましたのでシェアをさせて頂けるとありがたいです。
http://global-law.gr.jp/legal/entry55/index.html
投稿: 小谷 | 2014年10月10日 (金) 11時45分
弊社はリースを契約するクライアントではなく、コスモテック様とお取引をさせていただいていた制作会社です。
本日ご連絡をしたところ、
お電話がつながらず、驚き、ウェブ上でこちらのページを拝見して概要を知ることができました。感謝いたします。
制作サイドとしてはよいお付き合いをさせていただいていたので、大変残念に思いますが、関係者の方々のお困りもお察しいたします。
進行途中の案件もございましたので、弊社としては取り急ぎご連絡がとれればと願っておりますが。。。
投稿: ルーツホールディングス | 2014年10月10日 (金) 12時19分
小谷様
お気持ち大変良く分かります。
私も少なからずリース残債が残っており、これを今後こつこつと払っていくとなると暗澹たる気持ちになってしまいます。
もし私が全然関係ない立ち場であれば「残念だったね。これからは気をつけましょうね。」と言っていたかもしれませんが、当事者となるとそうゆう訳にはいきませんからね。
リース業者にしてみればリース契約の瑕疵担保責任免責特約を盾に拒否してくると思われますが、ホントにそんな特約が有効なのか、ホントに善意の第三者なのかちょっと疑問です。
私もこんな記事を見つけたのでご覧になってください。http://www.chusho.meti.go.jp/faq/jirei/jirei002.htm
自分が甘かったといっておられますが、西村先生もおっしゃているようにコスモテックの社員の方達はみな礼儀正しくて優秀が人が多かったし、実績もある会社でしたので無条件で信用してしまうのは別に不思議ではないと思いますよ。
投稿: sumire | 2014年10月10日 (金) 13時26分
小谷様
お気持ちはよくわかりますが、厳しいと思います。
コスモテックとリース会社とのやりとりにおいてリース会社側の事情が、法的要件の一つになるようでしたら、そのことの立証責任はこちらにあると思います。
しかし、その立証は困難でしょう。
お話変わって恐縮ですが、
小谷先生は、私よりも多くの経験をされています。
適切なタイミングで、またひとはな咲かせてください。
応援しております。
投稿: 西村知浩 | 2014年10月10日 (金) 13時53分
昨日からブログを拝見しています。
私も見事にやられました。かなりの額のリース残債があります。
これをどうにかできないのか?という話です。
リース会社に法的な責任を問えないかという点に関して、無理だろうという雰囲気になっていますが、私はちょっとアプローチが違うだろうと思っています。
状況を整理すると、
・我々とリース会社との間には、かなりの金額のリース契約が存在している。
・このリース契約は、実体の無い違法なものである。
・リース会社は、認識の有無は不明にしても、結果として違法なリース契約の成立に係わり、そのことによって多大な利益を上げてきた。
法的な責任を問うのは難しいとしても、リース会社がまともな会社であれば、こうしたことが許されるわけはありません。何某かの道義的な責任が存在することは疑いようがありません。
法律的な根拠に基づいて、契約の無効あるいは一部解除を主張するのではなく、道義的な責任を追及して、リース残債を値引きして貰うのが得策だろうと考えています。
今日も弁理士会から一斉アンケートが来ましたので、もう暫くすると全体像が見えてくる筈です。そうしたら、リース会社に交渉してみるつもりにしています。
投稿: H.T. | 2014年10月10日 (金) 19時09分
H.T.様
コスモテックが我々に提示していたリース契約の内容と、実際のリース契約の内容が異なるという点についても、リース会社が認識していなかったというのは不自然です。
1つのクライアントに対しリースの組み替えを頻繁に行っているのですから、リース内容については精査すべき責任があると考えます。
初回のリース契約時、リース物件であるPATDATAは5年でリースが終了し、6年目からはメンテナンス料のみという説明でしたから、2回目以降、PATDATAの本体費用のみを内容とするリース契約が設定されるのは、整合性がとれず、リース会社が当然に指摘すべき事項です。
リース契約時にはリース会社は立ち会わず、コスモテック社だけの説明でリース契約がなされるわけですが、この説明に虚偽が含まれている場合、リース契約そのものが無効になるのではないかと思うのです。
ただ、5年前以上も前にコスモテックが説明した資料等が残っているいない可能性が高く、立証が困難かもしれません。
しかし、複数の先生方がお持ちの資料を総動員すれば、上記事実が証明できるかもしれないです。
こうした切り口もあるのではないかと考えています。
投稿: 山田 | 2014年10月10日 (金) 20時05分